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自宅でベースを練習に使える!プロが勧めるおすすめのアイテム紹介

自宅でベースを練習に使える!プロが勧めるおすすめのアイテム紹介

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

ベースを演奏する時間はライブやバンドのリハーサルよりも、自宅での時間の方が圧倒的に長いはず。

自宅での練習が効率的になると同時に、自宅でベースを演奏すること自体が楽しくなるアイテムや方法について、紹介いたします。

自宅でベースを練習する方法

自宅でベースを練習する場合、本来であればスタジオで音を出すようにベースの音をスピーカーやベースアンプから大きな音で出すのが理想です。しかし、実際の住宅事情を考えると、そのようにはいきません。

実際に私がベースを自宅でアンプから音を出しながら練習をしていた時には苦情を受けてしまったことがあります。これは一戸建てだろうとマンションだろうと大差がない問題ではないでしょうか。

こんな場合に必須になってくるのが、ベースの音をヘッドホンやイヤホンで聴きながら練習することです。しかし、そのために必要な道具は少なくなくありません。

本来理想的なのは、前述した通りベースアンプを鳴らすことです。それが可能な場合と、そうではない場合、どちらにも共通するアイテムもあるので、「自宅でベースを練習する」ことにフォーカスを当ててぜひ手に入れてもらいたいアイテムを紹介します。

自宅でのベース練習におすすめのアイテム

ベースアンプやヘッドホンでベースの音をモニターするのにおすすめのアイテムなど、複数のアイテムを紹介します。

小型アンプ

自宅で練習をするのには大きすぎるアンプは必要ありません。アンプの大きさはおおよそW数(ワット数)で判断ができます。ライブやリハーサルスタジオにあるベースアンプは300〜1000Wほどであることがほとんどです。一方、

一方、自宅練習用として使用されるものは10〜100Wほど。比較的小型で、音量自体は小さめですが自宅用としては十分すぎるほどに出ます。

自宅での練習が目的なので、外部から音源を流せるAUX IN端子や、ヘッドホンに音を出せるHEADPHONE端子があるものを選ぶのがいいと思います。

また、選び方としてはスピーカーのサイズをチェックするのもおすすめです。ある程度の音量や、音質を得ようと思った場合にはスピーカーが10インチ以上のものを選ぶのがおすすめです。

一般的に使われるベースアンプのスピーカーは10〜15インチのものがほとんどで、そのスピーカーサイズと同じサイズのスピーカーで自宅でも練習できたらそれはベストだと思います。

自宅練習用だから安いものでいいや、という気持ちもわかるのですが、私個人的には長い時間練習する自宅用だからこそいいものを選ぶのがおすすめです。ベースのサウンドは優しく、魅力的です。そのサウンドを最も長い時間再生してくれるのは自宅練習用のアンプです。ですので、やはり気に入ったものをこだわって選んでもらいたいですね。

VOX Pathfinder Bass 10

もしも最小限のコストでアンプを購入しようと考えているのであれば、最適解の1つはこちらです。

VOXは世界で最も伝統のあるアンプメーカーの1つで、このベースアンプは10年以上の間初心者の方に人気があります。

クールなドライブサウンドを作るための機能や、音作りのためのイコライザー、そしてヘッドホン端子が搭載されています。価格は安価ですが、機能としては必要十分なものを備えます。

Phil Jones Bass Micro7

Phil Jones Bassはハイクオリティでナチュラルなサウンドを武器にして、世界中のトッププロミュージシャンから厚い信頼を集めるブランドです。中でもこのMicro7は自宅練習用のアンプとして開発されたもので、近年非常に人気があります。

スピーカーユニットは7インチのウーファーユニットと3インチのツィーターユニットを採用。ウーファーは低音を、ツィーターは高音の出力を担います。1つで全てのレンジを担うフルレンジのユニットよりもスッキリとしたサウンドが特徴的です。

サウンドは非常にフラットで、自分の音をモニターするという目的に対しては非常に優れたアンプだと言えます。外部音源を取り込むためのAUX IN端子、ヘッドホンから出力するためのHEADPHONE端子も搭載されています。

将来的に自宅でベースのレコーディングをしたいと考えた時には本アンプに搭載されているLINE OUTから信号を取り出すことが可能です。あらゆる自宅でのベース練習に最適な機能を持つハイクオリティなアンプです。

PC・インターフェース

ヘッドホンのみで音を聴くのであれば、もはやアンプは不要だとも言えます。実際に、プロミュージシャンの中には普段の練習からアンプではなくPCとインターフェースを利用する方が少なくありません。

インターフェースとは、アナログ信号であるベースの信号をデジタルに変換してPCに入力するための変換機です。そのため、この機材をオーディオインターフェース、デジタルアナログコンバーターと呼ぶことがあります。

ベースをPCに接続して、DAWと呼ばれる音楽制作ソフトを使用して練習をするのが一般的です。代表的なDAWとしてはCubase、Logicなどが挙げられます。これらの中にはアンプのシミュレーターやエフェクターのシミュレーターが内包されているので、それらを利用して音作りを行います。

この機材を使う利点は、演奏を録音できることです。曲やメトロノームに合わせて演奏した自分の音を後から聴くことで、客観的に自分のベースプレイを分析することができます。これによって癖や問題点を理解して、改善することに役立ちます。

また、この機材があると自宅でレコーディングができるので、演奏してみたなどの作品作りなどに役立てることもできます。もしも今PCが手元にあるのであれば、アンプではなくインターフェースを入手するのも1つの手ですね。

APPLE MacBook Pro Retinaディスプレイ 13.3 MYDA2J/A

以前までのAPPLEは品質が高いが値段も高い、という認識でしたがこの新作のM1チップを搭載したマックブックは異なります。性能が非常に高いのにも関わらず、値段が安いとコストパフォーマンスを高く評価されています。

このM1チップはiPhoneで得られた知見や技術を取り入れたもので、小型、安価でありながら性能が高く音楽制作ソフトのような所謂重いアプリケーションの動作にも有利です。

音楽を生業とする方にはApple製の機材を愛用する方が非常に多いので、そうした意味でももし音楽の道を志すのであればこのような機材は心強い味方になってくれるはずです。

Focusrite USBオーディオインターフェース Scarlett Solo 3rd Gen

Focusriteは世界で最も有名で信頼されている音響機器ブランドの1つです。オーディオインターフェースのカテゴリでも彼らの製品は非常にクオリティが高く、多くのプロミュージシャンが愛用しています。

チャンネル数が少ないのですが、これはバンドの録音用ではなく1人のミュージシャンのレコーディングのためのものなので問題ではありません。その分価格が安価なので、非常にお買い得だと言えます。

世界中のエンジニアに愛されているNEVEという伝説的なブランドがあります。彼らのエッセンスを取り入れた音響特性は非常に上質で、初めてのインターフェースにはぴったりです。

ヘッドホンアンプ

ヘッドホンアンプとは、ヘッドホン端子を搭載してベースの信号をヘッドホンから聞けるようにしたものです。必要最低限の機能をもち、練習方法が限られる方には最適なものだと言えます。

最近のヘッドホンアンプにはスピーカーシミュレーターを搭載して、よりリアルなサウンドを聞かせてくれるものもあるので、そちらもあわせて紹介します。

Darkglass Electronics ELEMENT

Darkglass Electronicsはフィンランド発のエフェクター、アンプブランドで世界中のベーシストの間で絶大な人気を獲得しています。本モデルは彼らの新作で、ヘッドホンアンプと呼ぶにはあまりにも膨大な機能を持ちます。

ベースやキーボードなどを入力して、その信号を2つのヘッドホンアウト端子からモニターすることができます。モニター音にはスピーカーシミュレーターを通すことが可能で、よりリアルなサウンドを聴くことができます。

ベースの弦を弾いてから音が実際に耳に届くまでにはベースアンプヘッド、スピーカー、空気、といったものを通ります。しかし、そうしたものを介さずにダイレクトに音を聞くとその音はあまりにも生々しく、ベースらしくない、味気ないものです。そのため、あたかもスピーカーを通したかのような音にすることは普段の環境に近づくものでもあります。

Bluetooth接続によってスマートフォンなどから音源を飛ばし、一緒にモニタリングすることも可能です。曲と一緒に簡単に練習をしたい場面にはこれ以上最適な製品はありません。

また、ELEMENTはスピーカーシミュレーターとしての機能以上のポテンシャルを秘めます。その内容は常にソフトウェアによってアップデートが繰り返されています。その点を考えると、驚異的なコストパフォーマンスを発揮する機材であることは明白です。

VOX AmPlug2 Bass AP2-BS

こちらの製品はベースに直接さして信号をヘッドホン用に変換します。あとはヘッドホンを挿すだけでベースの音が聞こえてしまいます。

ミニマルな設計のためにケーブルがごちゃつくことがないのが大きな魅力ですね。

サウンドは真空管アンプをモチーフとしており、非常に本格的です。さらに、リズムマシーン、外部音源を入力するためのAUX IN端子も搭載されているので、基礎的な練習に最適です。

ヘッドホン

音質に最も影響を与えるのはスピーカーだと思います。そうした意味で考えると、ヘッドホンの品質を下げることはベースやエフェクターなど全体の品質を下げているということでもあります。

ある程度のクオリティは保った製品をおすすめしたいので、そうしたものを紹介します。

SONY MDR-CD900ST

このモデルは日本国内のほとんど全てのレコーディングスタジオに設置されているものです。日常で流れている音楽のほとんどんはこのヘッドホンを使用して制作されたものなので、大定番だと言えます。

選ぶのに困ってしまうようであれば、このモデルを買えば間違いありません。

SHURE SRH440

SHUREは世界で最も有名なヘッドホンメーカーの1つで、ミュージシャンからも絶大な信頼を得ています。

このヘッドホンは音楽制作における定番ヘッドホンとして、多くのレコーディングスタジオで使用されています。

SONYに比べて使用感が少しタイトですが、その分集中力は上がるかもしれません。SONYとSHUREのどちらを選ぶかは好みが分かれるところですね。逆にいうと、どちらの方が優れている、といったものではありません。

シールド

ベースを他の機器に接続する際にシールドは基本的に絶対に欠かせないものです。ライブやリハーサルスタジオで使うものであれば、3m〜5mほどが一般的です。そのため自宅でもその長さのものを流用することがあると思います。

しかし、シールドが長すぎると単純に邪魔であることに加えて音が劣化してしまいます。自宅での練習用に別にシールドを用意できるのであれば、少し短いものを選びたいですね。

BELDEN 8412 1.5m LS

BELDENはもとは電話線に使用されているワイヤーブランドで、その信頼性は非常に高いです。いくつかのモデルがありますが、この8412は低音域の再生能力に優れており、多くのベーシストが愛用しています。

プラグに使われているのはノイトリックという会社のもので質が高く、多くのハイエンドケーブルに使用されています。プラグはストレートのタイプとL型のタイプが使われているため、ベースの形状に合わせて適した使い方ができます。

1mと短めなので自宅の練習には最適ですね。

クリップチューナー

チューナーはベースのチューニングのために必須です。チューナーにはいくつかのタイプがありますが、自宅での練習であれば気軽ですぐに使えるクリップ型のチューナーがおすすめです。

tc electronic UNITUNE CLIP

クリップチューナーはいくつもの種類があり、このモデルよりも安いものもありますが性能と耐久性を考えた時、ベーシストがこれを選ばない理由はありません。

ディスプレイは明るくて見やすく、堅牢なシャーシはミュージシャンに酷使されようと壊れる気配がありません。

チューニングはベースにとって最も重要なことの1つです。その重要なポイントをこれだけ安価な価格で品質を担保できるのは非常に魅力的だと思います。

メトロノーム

楽器の練習には一定のテンポを教えてくれるメトロノームが不可欠です。特にベースはリズムに対して神経質にならなければならないので、テンポキープの練習は欠かせません。

SEIKO SPM320

現在では便利な電子メトロノームもありますが、もしも購入するのであればこのような振り子のあるタイプがおすすめです。例えば、4分音符でメトロノームを鳴らした時、振り子の位置が真ん中にある時が8分音符の位置だと把握できるからです。

視覚と聴覚、両方でリズムを認知できる振り子タイプのメトロノームは特にリズムに神経質にならなければならないベーシストにはおすすめですね。さらに安価なものもありますが、ある程度は信頼のおけるブランドのものを選ぶのがおすすめです。品質が悪いとリズムがよれることがあるのです。

まとめ

本記事では自宅でベースを練習する際におすすめしたいアイテムを紹介いたしました。ものによっては練習のみならず、リハーサルやライブ、制作などにも有用なものです。

決して損はしないものを選びましたので、これをベースの腕を高めるための機材選びに役立ててもらえればと思います。

また、ピッキング・スラップが上手くなりたいベース初心者向けの記事も紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

嵯峨駿介 /
ビギナーズ編集部 ライター

23歳でベース専門店Geek IN Boxを立ち上げ。海外ブランドとの取引経験が豊富でアメリカ、ヨーロッパ、中国などの主要ギターショウに参加。ベースマガジンなどの専門誌や、ウェブメディアなどへの寄稿多数。※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しております。所属するベーシック株式会社及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません。

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