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ピアノで難しい曲に挑戦する練習方法を徹底解説!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
ピアノの練習過程では、進歩の兆しが見えず、イライラしてしまうこともあると思います。
そんなときに、挫折しないためにも、正しい練習方法が大事になってきます。
そこで今回は、難しい曲の練習方法や練習のモチベーションを維持するための、ポイントを徹底解説していきます。
目次
長期間型ピアノ難曲練習方法【基礎を練習する】
ピアノを習い始めたら必ずついてくる“基礎練習“は一番手を抜いてはいけない練習方法です。
特に長い目でみてピアノを続けていく方は、いきなり難しい曲に挑戦してそのときだけ弾けることを目標とするのではなく、しっかりステップアップしていきたいと思っていると思います。
基礎と言っても何から練習したらいいのか迷ってしまうかもしれませんが、使用する教材は「ハノン」のみで十分だと思います。
あれもこれもになってしまうと、またどっちつかずになってしまいますので、教本は「ハノン」と決めておきましょう。
「ハノン」どこから練習したらいいのか?
「ハノン」を練習しましょう!と言われても、どこから始めたらいいのかどうか、効率のよい使い方がわからないと思います。
まだ始めたばかりで、指使いが苦手という方は、1から10くらいまではすらすら弾けるようにしておくことをおすすめします。
幼い頃に習っていて、ハノンをやったことのある方や、久しぶりに弾くという方は同じく1から10を弾いて指が思い出してきたら、39番を弾きましょう。
初心者の方も1から10に慣れてきたら39番をひたすら練習します。
なぜ39番を練習するのかというと、ハノンは1から順番に練習していくことができればそれはいいと思いますが、中でも39番はすべての調の音階練習になっています。
あくまでも個人的な意見ですが、すべての調の指運びをマスターすれば基本的な曲はもちろん、シャープやフラットとなった際の黒鍵への指運びも自然と身についていきます。
ただなんとなくハノンを順番にやっておこうではなく、ハノンを持っている方は、まずは39番を完璧目指して練習してみてください。
「ハノン」練習のポイント
ハノンを練習する上でのポイントは、すべての音を均一に、無駄な力を入れないで弾くことです。
そのために意識することがありますので、練習する際はチェックしてみましょう。
- 第一関節がグラグラしないこと
- 4・5の指をしっかり打鍵すること
- ピアノの鍵盤を芯でとらえる感覚を身につけること
心当たりある人もいると思いますが、これらのことはすぐに直るようなことではありません。
ピアノを弾くときの毎回の意識がとても大事になってきますので、わからないではなく、この3つのポイントを意識して練習しましょう。
長期間型ピアノ難曲練習方法【好きな曲で練習】
コンクールに出るとなると、課題曲の中から曲を選ばないといけなかったりして、曲選びが難しく感じることもあるかと思います。しかし、基本的には好きな曲を選ぶことが、ピアノ上達の近道になります。
最近では、クラシックでも簡単にアレンジされた楽譜もあります。アレンジされた楽譜で練習するのもよいですが、好きな曲を見つけたら、原曲を弾けるようになれるように練習をするなど、レベルを意識した曲を選ぶようにしましょう。
楽譜を選ぶ際「カンタン!」「初心者でも弾ける!」などの楽譜を選んでいませんか?もし、難しい曲に挑戦したいという方は、まずは楽譜選びから気をつけていきましょう。
好きな曲に挑戦することは特におすすめです。多少難しくても、今のレベルで弾ける嫌いな曲より、自分のレベルより少し上のレベルの曲を選びましょう。自分の好きな曲に挑戦することで、モチベーションも上がり、早く上達することができますよ。
ただし、自分の技術と弾きたい曲の難易度がかけ離れすぎないようにすることは大事です。
自分が弾きたい曲のイメージと実際の演奏が違いすぎると、挫折してしまいがちです。今の自分のレベルの少し上のレベルで検索して、好きな曲を探すというのも、曲の選び方のひとつです。
無理をせず、ステップアップを目指していきましょう。
短期間型ピアノ練習方法
ピアノを始める方の中には結婚式でこの曲を弾けるようになりたいという方や、伴奏を急に頼まれていたから練習するといったように、1曲を目標にする方もいます。
そのような方向けにも実際にレッスンをしたことがありますが、期間がある程度決まっており、それまでに完成させなければならないのが短期型の方の特徴です。
期間が決まっていると「ハノン」をしたり他の曲で指を慣らしましょうといった時間がありません。
そこで1曲集中で、どこまで滑らかな指使いができるようになるかが勝負になってきます。
ここからはそんな短期集中型の方ための練習方法を解説していきます。
弾きたい曲・弾く曲を探す
まずは目標となる弾く曲を1曲決めます。
もちろん、弾きたい曲だけを弾きたいという方もこの練習方法は有効です。ピアノ練習においては知っている曲を弾くことが最高のモチベーションになります。
楽譜を選ぶ
曲が決まったらレベルに合った楽譜を選びます。そこも背伸びせず、自分に合ったレベルの曲を選びましょうと言いたいところですが、結婚式で披露するとなると、簡単すぎても少しステージ映えに欠けてしまいます。
そこは自分が頑張れそうな中級レベルの楽譜にしたり、期間とも相談し、覚悟がある方は上級にチャレンジするなど、挫折しないレベルを選ぶようにしましょう。
最近ではJ-POPでも入門〜上級まで1曲からコンビニプリントができたりするので、サンプルを見てみるのもいいと思います。
曲を切り分けて練習する
弾きたい曲の楽譜を入手したら、まずは楽譜を見ながら曲を聴きます。楽譜の音符の動きを追えるようになってきたら早速弾いてみましょう。
練習の仕方ですが、欲張らず、少しずつ確実に練習していきます。ピアノを練習している間、脳はフルスピードで動いています。
脳は新しい複雑な手の動きを何度もすることで覚えていきますが、記憶容量には限りがあります。
一度に全曲を覚えるのではなく、1日に1区切りまで覚えることに集中しましょう。
クラシックの場合
曲がクラシックの場合は、1段目、2段目と順番に練習したり、難易度が高い場合は2小節からスタートして、2小節弾けるようになったらもう1小節プラスして3小節まとめて弾いていきます。
さらにできたら1段通して練習していきます。このような容量で焦らず練習していくと、できたという達成感が大きくなるため、練習が徐々に楽しくなりますよ。
クラシックの場合は特に繰り返しや同じような形式が出てきます。弾いていくうちに知っているフレーズが出てきた日はラッキーです。
息抜きも大事ですので、その日はそこまで復習しながらも先に進めていきましょう。
このように焦らず1曲に集中して練習していくことで、難しそうな曲も次第に弾けてくるようになります。
私も新しくクラシックを練習する際は未だにこの練習方法で練習しています。特に子育てで限られた時間の中で練習するためにピッタリです。
J-POPの場合
J-POPの場合もクラシック同様に進めていきますが、聴き慣れている曲こそどんどん先を練習したくなりがちです。
先走らないためにも、前奏が弾けたらAメロ、Bメロ、サビというステップをより大事にしてあげると、完成度も上がってきます。
1段2段と弾けたから次!ではなく、前奏分まで弾けたら一度通して弾いてみる、というように焦らず練習していきましょう。
右手と左手を別々に練習する
こちらはピアノ練習の基本ですが、1小節や2小節ずつ弾くからといって、初めから両手で弾くことは難しいです。
両手で弾こうとする前にまずは右手と左手、それぞれ別々で弾けるようになるまで練習しましょう。
練習を毎日必ずする
週に一度、2時間練習するよりも、1日20分ずつ練習したほうがより脳に記憶として残り、指へ伝わります。
練習時間よりも練習頻度が大事だということです。つまり同じ40分でも、週に1回の40分練習より、週に2回の20分練習の方がずっといい結果が得られます。
今日は集中できるからたくさん練習しよう!もいいですが、次の日練習しないとなると、無駄になってしまうかもしれません。
ピアノ練習を毎日の習慣にしてみましょう。1日20分や30分でいいと思うと、練習が楽になると思います。その楽しさや、少しでもやろう!という気持ちが毎日続くことで、曲がより早く完成していきます。
まとめ
いかがでしたか?今回は難しい曲の練習方法についてでしたが、弾く人によって難しい曲というのは様々です。
しかし、ここで説明したように基本的な練習方法は変わりません。実際に私もこの練習方法で日々練習をしていて、ピアノを練習することがルーティンになっています。
初めの頃は、できないことが多く、ストレスになってしまったり、練習したくないと感じてしまうことがあるかも知れません。
そんな時は誰かがピアノを弾いている動画をみたり、このように練習方法の記事を読んでいると、自然とこの練習してみよう!と思ったりします。
このようにモチベーションは大事なので、私はよく弾きたい曲をただひたすら聴いたり、音楽番組を見たりして、モチベーションを上げています。
そして色々な曲を弾いていると「このリズム、他の曲でも弾いた!」と思い出したり、指も慣れてきて、また新しい楽しさも出てきます。ぜひこの練習方法で色々な曲にチャレンジしてみてください。
また、こちらの記事では、ピアノの独学練習方法について詳しく紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!