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[レベル別]おすすめ洋書|挫折しにくい洋書の選び方や最後まで読みきるコツも

独学で英語を学んでいる人の多くが挑戦している「洋書のリーディング」ですが、英語力アップに役立つとわかっていても挫折する人が多いのも特徴です。そこで今回は、おすすめの洋書をレベル別にご紹介します。
[レベル別]おすすめ洋書|挫折しにくい洋書の選び方や最後まで読みきるコツも

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

洋書を読むことは、あなたの英語のスキルを本格的に、さらに自然にアップさせられるという点で魅力的ですよね。

しかし、初心者・未経験の方は途中で挫折してしまい、結局読めなかったなんてこともあります。

この記事では、洋書の初心者の方向けにおすすめの書籍の紹介と、最後まで読み切るコツを解説します。

なぜ多くの人は洋書に挫折してしまうのか

洋書のリーディングは英語力アップにつながるとわかっていても、多くの人が挫折してしまいます。

実は私も、海外留学中に洋書リーディングに挑戦してみたものの、見事に挫折した経験者の一人。

ここでは、なぜ洋書リーディングに挫折してしまう人が多いのか、その理由についてご紹介します。

意味の分からない単語が多いから

私が初めて挑戦した洋書は「ハリーポッター」でした。映画を見ていて話の内容はほとんど把握していたし、子どもたちが話の中心なので読みやすいと思ったからです。

しかし、実際にハリーポッターの洋書を開いてみると意味の分からない単語ばかり!

最初数ページは辞書を引いて意味を調べていましたが、あまりにも調べなければいけない単語や熟語が多すぎて読書どころではなくなってしまいました。

読書の醍醐味といえば、やはり「本のストーリーに入り込めるところ」ではないでしょうか。「今後の展開が気になる!」「本の内容を擬似体験できる!」などという感覚があることで、どんどん夢中になっていくものですよね。

それなのに話の内容を理解するまでにものすごく時間がかかってしまうとしたら、読書の醍醐味である楽しさや夢中になれる感覚を実感するまでに挫折してしまいます。

分量が自分に合わないから

最初の洋書にハリーポッターを選んだ私ですが、ハリーポッターの多くは500ページを超える分厚さが印象的。

人にもよりますが、あまりにもページ数が多いと読み切るまでにかなりの時間を要してしまい、結果的に挫折しやすくなってしまいます。

英語レベルによっても適した分量は異なりますが、特に英語初心者レベルの人は選ぶ洋書の分量に注目してみましょう。

初めの1冊は子ども向けの10〜20ページくらいのボリュームに抑え、少しずつ洋書リーディングに慣れていくように心がけてみてください。そうすると挫折しにくく、洋書リーディングの楽しさも実感しやすいですよ!

挫折しにくいおすすめ洋書の選び方

洋書リーディングを楽しむために欠かせないことは、自分のレベルに合った洋書を選ぶこと。そこでここでは、挫折しにくい洋書の選び方について詳しくまとめていきたいと思います。

文字が大きいものを選ぶ

洋書を読み進めていくと必ず知らない単語や表現に出会いますが、その際に「知らない単語にマーカーを引く」「意味を書く」などを行う人もいますよね。

書き込みをする際に文字が小さいと上手く書き込めないため、できるだけ「文字が大きい本」「文字と文字の間隔が広い本」を選ぶといいでしょう。

また、文字が大きなものは基本的に容量がそこまで多くないものなので、さらりと読みやすくて挫折もしにくい傾向があります。

自分が好きなジャンルで探す

挫折しにくい洋書を見つけるためには、自分が好きなジャンルで本を探してみてください。

例えば、日本の歴史に興味があれば「A History of Japan」など日本の歴史について書かれている洋書を。

サスペンスが好きであればサスペンス系のもの、恋愛系が好きであれば恋愛ジャンルの洋書をという風に、自分の好きなジャンルから本を選ぶといいでしょう。

自分が好きなジャンルであれば、分からない単語が多くても容量が少々多くても「読みたい!」「先が知りたい!」という気持ちが持続しやすく、読破につながります。

有名作品=読みやすいわけではない

インターネットで「洋書 おすすめ」などと検索すると、とても数多くの洋書がヒットします。

中には「○年連続ベストセラー!」「誰もが知る有名作品」などが紹介されるケースも多いですが、必ずしも有名作品が読みやすいわけではありません。

上記でご紹介した私の挫折経験がいい例ですが、私は誰もが知る「ハリーポッター」という有名作品を選んだのにもかかわらず、数ページしか読めませんでした。

世間には評判のいい洋書がたくさんありますが、その本を評価している人たちの英語レベルは往々にして高い傾向が見られます。

特に洋書リーディングが初めての人は「どんな本を選んでいいのか分からない」ために有名作品を選びがちですが、作品の知名度よりも「自分のレベルに合っているのかどうか」「自分の好きなジャンルであるかどうか」に注目すべきです。

短い本がおすすめ

洋書リーディングの挫折経験者目線からすると、挫折しない洋書を選ぶ最大のポイントは「本のボリューム」です。

先ほど「自分の好きなジャンルから選ぶといい」とお伝えしましたが、これはある程度ページ数がある洋書の場合です。

好きなジャンルから本を選ぶことは大切ですが、極端にいってしまえば「ページ数の少ない洋書なら興味のないジャンルでも読破できる」ということ!

そのためには、できるだけ短い本を選ぶようにして「洋書を読破できた喜び」をしっかりと感じることが大切です。

電子書籍があるか

最近では、スマホや専用端末で電子書籍を楽しむ人も増えてきましたよね。洋書を選ぶ際は、ぜひ「電子書籍があるのかどうか」もチェックしてみましょう。

洋書を読破するためのコツは、隙間時間でコツコツ読み進めていくこと。電子書籍を利用すれば、通勤途中の電車の中や休憩時間などの時間を上手く活用できるので便利ですよね!

また、電子書籍だと紙の本を購入するよりも低価格でデータを購入することが可能なので多読派さんにもぴったり。

こちらの記事では、Kindleと本のメリットデメリットを徹底比較しています。

児童書は挫折しない

私がおすすめする挫折しない洋書は、ズバリ「児童書」です!児童書とは、主に小学校低学年〜高学年の年代に向けて書かれた本です。

英語圏といっても、10代前半はまだまだ語彙数や表現力が低いのが特徴的ですよね。そんな年代向けに書かれている児童書は、非ネイティブである英語学習者でも理解しやすく書かれています。

特に小学校低学年向けの児童書なら文字も大きく容量もほどほどなので、あまり興味のないジャンルでも「勉強のため!」と割り切って読み進めていきやすいでしょう。

超英語初心者は幼児書がおすすめ

また、超英語初心者さんは児童書でも難しく感じる場合もあるため、その場合は未就学児に向けてリリースされている「幼児書」がおすすめです。

幼児本は児童書よりもさらに易しくなっているので、まずは幼児書、慣れてきたら児童書とステップアップしていきましょう。

ブックライブ

【初心者向け】挫折しないおすすめの洋書5選

ここでは、初心者向けに挫折しにくい幼児書と児童書を5つご紹介します。

VERY HUNGRY CATERPILLAR

「はらぺこあおむし」として日本でもお馴染みのキャラクターは、元はアメリカで出版された児童書です。あおむしが誕生してから蝶になるまでの一連の流れが描かれていますが、分かりやすい単語や表現で英語の超初心者さんでも挫折なく読破できる1冊。

「お菓子ばかり食べても大きくならないけど葉っぱを食べたら大きくなって蝶々になれた」というストーリーは、子どもに対する食育にもつながりそうです。

The Giving Tree

少年とリンゴの木が繰り広げるやり取りを通して、愛とはなんなのか?人に与えるというのは何を意味するのか?などを考えさせられる名作です。

リンゴの木が少年に生涯をかけて与えて尽くしていくという心に響く感動の内容ですが、とても簡単な英語でまとめられているのでスラスラと読み進められるでしょう。私もこちらの本を持っていますが、初めて読んだときはリンゴの木の慈悲深さに感動し涙を流したものです。

A Color of His Own

行く先々の色に染められるように、自らの体の色を変えていくカメレオン…。「なぜ僕は自分の色がないのだろうか?」と悩むカメレオンが、自分の個性や特徴・自分らしい生き方を模索していくという壮大なストーリーです。

色がテーマなのでストーリーの中には「Red」「Blue」などの単語が多く使われ、とても読みやすい英語でまとめられています。子どもにもおすすめ!

Space: Planets, Moons, Stars, and More!

こちらは、「Step into Reading」というシリーズから発売されているレベル2の児童書です。宇宙のことについて詳しく説明されていますがとても簡単な表現が使用されているため、洋書リーディングに初めて挑戦する人でも読破できるはず!

また、宇宙の美しさや神秘さ・偉大さを鮮やかに表現してくれる挿絵や写真にも高い評価が得られている作品です。ボリュームも多すぎず少なすぎないため、中学レベルの英語力を持つ人ならほぼ自力で読めてしまうかもしれません。

Swimmy

日本の小学校でも教科書に取り入れられている「スイミー」の英語バージョンです。幼児書に比べるとやや文字数が多くなりますが、日本教育を受けた人であれば馴染み深い内容なので挫折しにくいでしょう。

【中級者向け】おすすめの洋書6選

ここでは、幼児書がスラスラと読めるようになってきた「洋書リーディング中級者さん」におすすめしたい本をご紹介します。

基本的に絵や写真の挿入はなく「文字のみ」の小説タイプになるため、ボリュームがぐっと増えるので挫折する人が続出する傾向もあります。

ぜひ自分の好きなジャンルから本を選び、楽しみながら読破できるように工夫してみてください。

Wonder

重大な障害を顔に負っている少年が、クラスメートとの関係に苦しみながら成長していくというティーン向けのストーリーです。200万部突破の大ベストセラーとなった作品だけありストーリー性が高く、じっくり読書を楽しみたい人におすすめです。

Holes

小学校高学年を対象に書かれたこちらの作品は、私もハマった洋書のひとつ!主人公の少年とその仲間たちが繰り広げるアドベンチャーはスリリングで興味深さも抜群です。

「この先どうなるの?」「えっ?こんな展開あり?」など、夢中になって読み進められる1冊です。ただし、ページ数が300ページ近くあるため、それなりの根気が必要。

Who Was Walt Disney?

こちらも小学校中〜高学年向けに書かれている洋書です。「Who was〜」のシリーズは、世界的にも有名な人物を詳しく紹介しているのが特徴的です。

こちらはウォルト・ディズニー氏について書かれていますが、その他にも「ビル・ゲイツ」「スティーブ・ジョブス」などのビジネスパーソンや、「アインシュタイン」「ベートーベン」などの歴史的人物のものも!ページ数も100ページ弱と控えめなので、多読にもぴったりです。

HARRYPOTTER1:PHILOSOPHER’S STONE

洋書リーディングにもすっかり慣れてきた人や、洋書の楽しさが分かってきたという人には、やはり大人気の「ハリーポッター」がおすすめです。

誰もが知る超名作でありながら専門用語等の使用がないため読みやすく、アクションやアドベンチャー要素がストーリーの世界に引き入れてくれるでしょう。中級レベルの人であれば読破に向けて頑張れるレベルのボリューム(約500ページ)です!

One Of Us Is Lying

アメリカの高校生5人が繰り広げるのは、ティーンエイジャーならではの「恋愛」「裏切り」などが絡み合うミステリー作品!会話文が豊富なのでとても読みやすく、ページ数の割にはスラスラと読み進められる1冊です。

All the Rules

こちらの洋書は、女性が幸せな恋や結婚を掴むための「ルール」について細かく記されています。日本語翻訳もされているほど人気のある洋書で、幸せになりたいと思う女性や男性との接し方が分からないという女性にもおすすめです!

まとめ

いかがでしたか?挫折することなく洋書を楽しむポイントは、自分に合ったレベルの本を選ぶことや好きなジャンルをチョイスすること。

洋書リーディングを続けている人の中からは「スピーキングが得意になった」「英語力が飛躍的に伸びた」などの声が多数上がっているため、英語力向上に一役買ってくれることは間違いなさそうです。

まずは優しい幼児書や児童書から始めて、洋書の楽しさを感じてみてくださいね!

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ひろこがね /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味は映画を観ることと、パソコンをいじることです。柴犬が大好きです。アメリカにはたまに足を運びます。

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