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キーボードと電子ピアノって何が違う?2台の違いを徹底解説!
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子供から大人まで人気の「電子キーボード」。気軽にはじめられるのが魅力ですが、さまざまな製品があるためどれを選ぶか迷ってしまいがちだと思います。
鍵盤楽器の種類は豊富ですが、大きく分けて“電子ピアノ”と“電子キーボード”があります。今回はこの2種類を比較してそれぞれの特徴やおすすめメーカーやキーボードをご紹介していきます。
目次
電子ピアノとは?
電子ピアノはピアノの音を電子的に再現するもので、エレクトリックピアノとも呼ばれています。
基本的には通常のピアノと同じ88鍵盤のモデルが主流ですが、サイズはコンパクトで重量も軽いため、マンションやアパートなど、生ピアノを置くことが難しい環境でも使用可能です。
また、価格の面でも通常のピアノは40万円程度~という価格帯なのに対して、電子ピアノは数万円から購入できますので、比較的購入しやすいというメリットがあります。
弾き心地と音色
最近の電子ピアノは、生ピアノのタッチにかなり近づけたものも多く、強弱もしっかりとつけることができます。
音質についてもリアルなものが多く、自宅で趣味として演奏を楽しんだり、練習をする分にはまったく問題なく、音量が調節でき、ヘッドホンを付ければ周りに音が漏れません。
ただ、繊細な表現においてはやはり本物のピアノにはかないません。ですので、音大受験を考えたり、本格的にピアノという楽器を極めたいと考えているのであれば、電子ピアノでは不十分かもしれません。
キーボードと電子ピアノの違い
キーボードと電子ピアノにはどんな違いがあるのか見ていきましょう。音楽の世界におけるキーボードにはさまざまな意味があり、鍵盤楽器の総称としても使われるため、電子ピアノも広義においてはキーボードの一種です。
ただ、一般的にキーボードと呼ばれるのは、シンセサイザー(音源)を鍵盤によって操作する楽器のことを指します。形としてはピアノと似ており、ピアノのようなサウンドを再現することも可能です。
しかし、電子ピアノとは違い、ピアノを再現することに特化しているわけではありませんので、一部のモデルを除いて、鍵盤のタッチなどはまったく異なっており全体的にタッチが軽いものが主流です。
また、アコースティックピアノと電子ピアノが88鍵盤なのに対して、一般的なキーボードは49~61鍵盤のモデルも少なくありません。
キーボードの目的
このような違いがあることから、一般的にキーボードと呼ばれている楽器はピアノの練習には適していませんが、さまざまなサウンドを操ることのできる楽器としてさまざまなシーンで活躍してくれます。
主にポップス曲を弾く方に向いています。キーボードも音量の調節やヘッドホンを付けて演奏ができるので、騒音を気にすることなく楽しめます。
また価格的にも安いものであれば1万円程度からでも購入可能ですので、とにかく鍵盤楽器に触れてみたいという方の入門にも適しています。
キーボードを選ぶポイントは3つ
ここまで電子ピアノとキーボードの違いをみてきましたが、ここからはキーボードを選ぶポイントを解説していきます。
光る鍵盤と光らない鍵盤
鍵盤が光るタイプは、光ナビゲーションの通りに鍵盤を弾いていけば演奏が出来る機能が搭載されています。
“楽譜は読めないけど演奏がしたい”と言う方にぴったりです。逆に鍵盤が光らないシンプルなタイプは、ピアノのレッスンの前準備として使われる方や、以前にピアノを演奏されていた方にもおすすめとなります。
光る鍵盤がおすすめのタイプ
- 小さいお子さん
- ピアノを習う予定がなく独学の方
- 楽譜を勉強せずに曲を弾きたい方
- まずは楽しく始めたい方
気軽にピアノを弾きたい方や小さな子供が使うなら、鍵盤が光るタイプがおすすめです。光に合わせて鍵盤を押さえれば、楽譜が読めなくとも簡単に演奏できます。
光らない鍵盤がおすすめのタイプ
- 大人の方
- ピアノを習う予定がある、または既に習っている方
- 楽譜が読める方
- シンプルな見た目がいい方
レッスンなどで本格的にピアノを習いたい方は、鍵盤が光らないタイプを選びましょう。
さまざまな曲を弾けるようになるためには、楽譜が読めなければなりません。あくまでも補助として光る鍵盤を使うか、まったく光らない鍵盤にすることで、楽譜を読んで演奏することを習慣づけするのがいいと思います。
タッチレスポンス(音の強弱)
タッチレスポンスとは、鍵盤を押す力に合わせて音の強弱が表現できる機能のことです。この機能が備わっていていると、本物のピアノのように多彩な表現が可能です。
本物のピアノは、強く弾くと大きい音、弱く弾くと小さい音が出るようになっており、それによって多彩な表現が可能な楽器となっているので、それに近い表現ができるようになります。
キーボードの場合は機種により、強弱の表現が出来るものと出来ないものに分かれます。
タッチレスポンス付きがおすすめのタイプ
- ピアノの練習をしたい方
- 曲の雰囲気を大切にしたい方
ピアノの練習として使う方は必ずレスポンス付きのものを選びましょう。また表現といった面でも練習したい方は、レスポンス付きがいいです。
タッチレスポンス無しがおすすめのタイプ
- コーラスなどの音取りに使用したい方
- 3才以下の小さいお子様など、指の力が少ない方
タッチレスポンス付きの鍵盤は弾くときに指の力が必要なので、あまり力が弱いとうまく反応しないことがあるので注意して下さい。
小さな子供が使う場合は、この機能がない方がしっかりと音を出せます。また、コーラスの音取りなどに使うだけなら、タッチレスポンスがなくても問題ありません。
鍵盤の数
キーボードの鍵盤数は、32~76まで幅広いラインナップがあり、本物のピアノは88個の鍵盤があります。
88に近づけば近づくほど演奏できる曲が増えます。一般的には61鍵盤のキーボードが主流ですが、61鍵盤だと両手で演奏できるようになった際には鍵盤が足りない曲も出てきます。以前にピアノを弾かれていた方には76鍵盤タイプがおすすめです。
おすすめ機種一覧
次はおすすめ機種を紹介していきます。大きく分けて光る鍵盤と光らない鍵盤があります。一つ一つそれぞれのよさがあるので、まずは機種の解説も合わせて参考にしてみて下さい。
光る鍵盤タイプ
定番のキーボードです。光る機能があることで、ゲーム感覚で初心者の方でも楽しく演奏することができます。
カシオ LK-315
光ナビ&らくらくモードで指1本でも簡単に弾ける、楽譜を読めなくても音楽を楽しみたい方におすすめの機種です。
内蔵曲は最新のヒットソングも収録されており、お子様に人気の「プリキュア 」「ポケモン」も収録されています。マイクが付属しているので、弾き語りやカラオケが楽しめるのも特徴です。家族みんなで楽しめるキーボードです。
カシオ LK-515
光る鍵盤を追いかけて、初心者でも簡単に楽しく弾ける「光ナビゲーション」機能や、自分のペースで無理なく上達できる[ステップアップレッスン]など、ご自宅で楽しく練習できる機能が満載です。
内蔵曲には「Pretender」「白日」「Lemon」「マリーゴールド」など人気の曲を多数収録しています。こちらの曲はアプリを使用して練習曲を増やすことが出来るのが特徴です。
こちらもマイク付属ですのでカラオケのレパートリーも増やしていくことができます。長くお使いになりたい方におすすめの1台です。
ヤマハ PSR-E363
打鍵の強弱を学べる「タッチスタディ」や、弾く鍵盤を音で知らせる「ガイド音」機能を搭載しています。
各レッスンと連動した付属のソングブック(楽譜)はイラストなどによる説明を含み、初めての方にもわかりやすく、楽しみながら練習できるようサポートしてくれます。
また、USBケーブル接続によるMIDIデータやオーディオデータの送受信にも対応し、パソコンやタブレットとの連携によりキーボードの楽しみがさらに広がります。ヤマハならではのピアノ音も魅力です。
光らない鍵盤タイプ
光るタイプのキーボードからすると光らないと少し難しく感じるかもしれません。また、強弱機能が付いていないものもありますので、気をつけましょう。
カシオ CTK240
スリムなボディで使いやすい、49鍵盤モデル。お求めやすい価格も魅力です。小さなお子様の最初の1台や、合唱・声楽などの音取り用としても人気です。
タッチによる強弱は表現できませんので、ピアノレッスン用にお考えの方はご注意ください。
カシオ CT-S300
島村楽器限定販売のカシオキーボード。自動伴奏機能やメトロノームなど練習に役立つ機能はもちろん、誰もが聞いたことある有名曲の自動演奏機能や様々な内蔵音色など、演奏が楽しくなる多数の機能が搭載されています。
タッチ強弱が付けられますので、ピアノのような演奏が可能です。キーボードとしての機能も楽しみたい、でもシンプルなものが良い!という方におすすめです。
カシオ CT-X700
2万円を超えると音色が格段に本格的になります。CT-S300より音が良いです。
ピアノ音はもちろん、ドラム演奏の空気感、ストリングスの広がりなど、上位機種ならではのリッチな音色が楽しめます。これは是非店頭で聴き比べていただきたいです。録音機能も搭載されますので作曲入門にもおすすめです。
ヤマハ PSR-E273
コンパクトなデザインに楽しく練習できるレッスン機能を搭載したベーシックモデル。指の力に自信がない方にもおすすめの機種です。
タッチによる強弱は表現できませんので、ピアノレッスン用にお考えの方はご注意ください。
まとめ
いかがでしたか?キーボードにはいろいろな種類がありますが、お子さまや入門者向けのキーボードを作っているメーカーは、ヤマハ・カシオの2社のみとあまり多くはありません。
お子様向け、レッスン向けなど使用目的に応じておすすめの機種がございますので、ピッタリの機種を選べるようにポイントをつかんでおくと、スムーズに購入できます。
また、こちらの記事ではピアノとエレクトーンの違いについて解説していますので、ぜひ確認してみてください。
伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!