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電気とガスをまとめるメリット・デメリットは?まとめるとお得って本当?

毎月の支払いから外せない、電気やガスといった固定費。そんな固定費を見直すと、家計がぐっと楽になったり、家計管理が簡単になったりします。ここでは家計の中でも比重の大きい電気とガスをまとめて契約することで、お得になる方法を解説します。
電気とガスをまとめるメリット・デメリットは?まとめるとお得って本当?

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節約には関心があるけれど、面倒くさい方法だとつい敬遠していますよね。家計の支出を細かく見直して修正するのは非常に大変です。そこで、まずは絶対に支出しなければいけない固定費を見直してみるのはいかがでしょう。

近年、電力自由化やガスの小売自由化に伴い「電気」と「ガス」をセットで契約できるプランが各会社から提供されています。固定費の中でも大部分を占める光熱費を見直すことで、家計に余裕ができたり、家計管理が楽になったりするかもしれません。

この記事では、電気とガスをまとめることで本当に光熱費が節約できるのか、まとめて契約するにはどのように手続きすればよいのかなどを解説します。電気とガスをまとめるメリットやデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

始まりは電力が自由化されたから

これまで家庭で電気を使用するには、各地域の電力会社と契約しなければならず、消費者は電力会社を選べませんでした。電気料金は地域電力会社の定めた料金に従うしかなく、節約する場合は使用料を減らしたり、アンペア数を減らしたりするしかなかったのです。

しかし「電力の小売全面自由化」(通称:電力自由化)により、新しい電力会社が参入。消費者が電力会社やサービスを選択できるようになります。

各電力会社は基本料金の価格を見直したり、ガスや携帯電話、インターネット料金とあわせて契約するプランを販売したりするなど、新たなサービスを提供し始めました。

どんな電力会社があるのか

電力自由化によって、電力供給事業に参入している企業は100社以上あります。その中から自身に適した電力会社を選ぶわけですが、どんな違いがあるのかわかりにくいですよね。

電力会社を大きく分けると、2種類あります。まずは東京電力や中部電力、関西電力など、これまで電力事業を一手に担ってきた大手電力会社です。地域ごとに1社ずつ、全10社が挙げられます。

次に、電力自由化後に参入した企業で、通称「新電力会社」と呼ばれる企業です。新電力会社の特徴は、自社のメイン事業と結びつけたサービスを提供していることです。

メイン事業にはガスや石油などのエネルギー産業、携帯電話などの通信産業、風力発電や太陽光発電を行っている再生可能エネルギー産業、他には鉄道会社や住宅メーカー、旅行代理店などがあります。

電気とガスをセットで契約したり、インターネットと同時契約したりというプランや、ポイントやマイルが貯まるサービス、旅行代金の割引など、各社それぞれの特色を活かしたサービスが提供されています。

自分の生活スタイルに合ったプランを選ぼう

電力自由化によって、自身の生活スタイルに合わせて供給会社を選択し、契約できるようになりました。選択肢は増えましたが、その分、得をする人もいれば、損をしてしまう人もいます。選択する際は必要な情報を入手することから始めましょう。

居住地域や契約アンペア、企業サービスの特徴をそれぞれ検討し、自分自身の生活スタイルに一番合った企業と契約することが大切です。

電気、ガスをまとめるメリット

それでは、電気とガスをまとめることで生じるメリットについて紹介します。

支払い先がまとまるので家計管理が楽になる

支払い先が一緒になると、当然、支払い日や支払い方法も同じになります。例えば、これまでガスは15日に引き落とし、電気は20日に振り込み、など分かれていた場合、支払い管理が手間だったはずです。

支払いをまとめることで、そういった管理の手間がなくなります。また、供給会社のWebサイトで、使用量をまとめて管理することも可能です。携帯電話料金やインターネット代などもまとめると、より支払いを一本化できるようになります。

料金が安くなる

電気とガスをまとめることで、支払い料金が安くなる可能性もあります。多くの電力会社で、セット割などの割引プランを用意しているためです。

安くなる金額は地域や使用量によって違いますが、おおむね数%が割引されます。また、新電力会社の提供する基本料金は、大手電力会社のものより安いことが多く、合算すると以前よりも年間で数千円も節約できるかもしれません。

プランによっては付帯サービスがある

電気とガスのおまとめプランを提供している会社には、契約プランによって付帯サービスを用意している企業もあります。

例えば「東京電力エナジーパートナー株式会社」では、生活トラブルが起きた際に24時間年中無休で処置してくれる「生活かけつけサービス」や、コンロや給湯器などの対象機器を修理してくれる「ガス機器・床暖修理サービス」がついてきます。

また、電気とガスをまとめるプランに加入すると、使用料がポイント還元されるサービスもあるので、上手く利用するとよりお得に電気とガスが使用できるでしょう。

電気、ガスをまとめるデメリット

各企業が推奨しており、お得なイメージの強い電気とガスのおまとめプランですが、デメリットも存在します。よりよいサービスを選択するために、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

料金がかえって高くなる場合もある

セットにすることでプランの選択肢が限られてしまい、かえって料金が高くなってしまうこともあります。特にオール電化の家庭では、ガスとまとめるメリットはほぼありません。

また消費電力の少ない世帯(契約アンペアが30アンペア未満の契約や、月々の料金が4000円未満の場合)では、おまとめプランを選ぶ際に注意が必要です。

例えば、30アンペア以下で生活できるのに、おまとめプランだと安くなるからと、30アンペア以上からのおまとめプランに加入してしまうと、無駄な基本料金を支払ってしまいます。

もちろん、会社によっては1人暮らし向けのプランや、夜間料金がお得になるプランもあるため、自身の生活スタイルや契約アンペアなどの条件を組み合わせてシミュレーションしてください。

また、料金を安くすることを重視するなら、電気とガスを、それぞれ最も安く提供している会社で契約するという手もあります。様々な会社の情報を比較検討しましょう。

解約料金が発生する場合もある

従来の電力会社では、解約金や契約期間の縛りなどはありませんでした。しかし、新電力会社を利用する場合、会社によっては別のプランや会社に乗り換える際、解約金や違約金が発生することがあります。

また、電気とガス以外にインターネットや携帯電話料金ともセットにする場合、電気・ガス以外の契約部分で違約金や解約条件が発生しないかも確認しておきましょう。

アパートやマンションだと契約できないことも

アパートやマンションのような集合住宅に住んでいると、契約を変更できないケースがあります。それはアパート・マンション全体が一括で電力会社と契約している場合です。

この場合、アパート・マンションの管理会社および管理人が契約者なので、各部屋の住人には契約変更の権利がありません。電気やガス代が共益費に含まれている場合は一括契約の可能性が高いので注意してください。

電気、ガスをまとめられる供給会社とその特徴

2020年11月現在で電気とガスをまとめて契約できる企業から、おすすめの企業とその特徴について紹介します。

Looopでんき「Looopでんき+ガス」

太陽光発電や自然エネルギー開発事業などを行っている「株式会社Looop」の電気小売事業です。特徴は基本料金が無料で、支払う料金は「使った分だけ」というシンプルな料金形態にあります。

ガスとセットの「Looopでんき+ガス」では、電気の従量料金が2%(0.4円)割引されます。契約期間や解約料はありません。また、同時切り替えでAmazonギフト券がもらえるキャンペーンなどが企画されていることもあります。

ただし、電気は全国から申し込めますが、ガスは「東京ガス株式会社」の供給地区内で「東京地区等」に分類される地区のみしか申し込めません。

「Looopでんき+ガス」

J:COM「電力セット割」+「ガスセット割」

ケーブルテレビ事業で有名な「J:COM」も電力・ガス事業に参入しています。注目は、メイン事業であるケーブルテレビやインターネット料金と電気・ガスがセットでお得になるプランです。

現在J:COMを利用している方や、インターネットや携帯電話料金などもまとめてしまいたい方におすすめです。対象地域は広めで、電気は関東・関西・札幌・仙台・九州・下関エリア、ガスは東京ガス・大阪ガス・京葉ガスエリアで利用できます。

デメリットは電気とガスだけのセットプランがないことです。必ずインターネットやケーブルテレビ等とセットのため、電気・ガスのみをまとめたい場合は向いていません。

J:COM「電力セット割」+「ガスセット割」の詳細を見る

各ガス会社の電気セットプラン

電気は全国的に供給していることが多いですが、ガスは各地域に範囲が限られます。そこで、今使用しているガス会社の電気セットプランを利用するのもおすすめです。

中でも「東京ガス」のセットプラン「ずっとも電気」は料金割引のほか、Tポイントやnanacoポイント、Pontaポイントなどに交換できるパッチョポイントが貯まります。

「東京ガス」のセットプラン「ずっとも電気」の詳細を見る

まとめ

電力の小売り自由化によって、消費者が自由に電力会社を選べるようになりました。そのため、各電力会社ではお得なプランを提供しています。

特に、固定費として大きな割合を占めるガス代は、電気代とセットで契約することで、割引のほか、家計管理が楽になるなどのメリットがあります。

しかし、一概にセットにすればお得というわけではありません。自身のライフスタイルによっては、別々の会社に契約した方がお得になることもあります。様々なプランを比較検討し、自身に合ったプランを選択してください。

こちらの記事では、電力会社の選び方や種類、4つの注意点をご紹介しています。電気と携帯代のセットプランがある電力会社も紹介してるので、ぜひ参考にしてもてくださいね。

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