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【キャンプ】初心者でも簡単な火起こし方法とコツを解説

【キャンプ】初心者でも簡単な火起こし方法とコツを解説

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キャンプで1番体力を使うのはキャンプ場についてからの設営。そのあとに行う火起こしはできるだけ手短に済ませたいですよね。

3つのポイントを抑えるだけで誰でも簡単に火起こしができるようになる、ブッシュクラフト流の火起こし術をご紹介いたします。BBQや焚き火の際にササッと火起こしができればキャンプも盛り上がること間違いなしですよ。

キャンプで火起こしをする際の注意点

昨今のキャンプブームに伴いキャンプ場の閉鎖が相次いでいる事をご存知ですか?閉鎖の大きな原因となっているのはキャンパーの「焚き火跡の放置」と「ゴミの放置」の2つ。

ゴミの放置は言うまでも無いですが「焚き火跡の放置」も環境へ大きな負荷がかかります。

火起こしの説明をする前にキャンプで火を扱うときの注意点をご紹介します。正しい知識とマナーを知り自然に優しいキャンプライフを送れるようになりましょう。

直火は禁止

直火とは地面の上で直接行う焚き火のこと。ほとんどのキャンプ場では直火での焚き火が禁止されています。

その理由は2つ。1つ目は、焚き火の熱による植物と周辺の地中生物が死滅し再生するのに長い年月を要するから。もう1つは、土に還る事のない炭をそのままにして帰る人が多いからです。

焚き火台の使用と焚き火跡の処理は確実に行うようにしましょう。

火災を防ぐ

秋から冬は空気が乾燥し、綺麗な落ち葉がキャンプ場のフィールドを覆う幻想的な景色になります。ここで注意してほしいの落ち葉に引火して起こる火災についてです。

乾燥した落ち葉は火が付きやすくなっており、特に杉や松の葉は油分が多く1回火が付くとあっという間に燃え上がり火災に繋がります。

焚き火をする際には周辺の落ち葉類を風下の離れた場所に移動し、万が一に対応できるよう水を用意しておき火災を防ぎましょう。

火起こしの3つのポイント

火起こしにかける労力は準備が9割、火付けが1割。準備さえ確実にできていれば火を起こすことは決して難しい事ではありません。火起こしで付けた火を持続させるためにも、焦らずゆっくり時間をかけて準備をしましょう。

特に現地で落ちているような木は購入する薪とは違い、水分を含み乾燥が完全に出来ていないため燃焼をさせるのがとっても大変。燃焼に必要な可燃物・空気・熱を意識しながら3ステップに望みましょう。

薪の準備

薪の準備で必要なのは「枯れ葉や枯草」「小枝」「中枝」「大枝」「特大枝」の5つです。特に枯れ葉や小枝などの小さい可燃物はなるべく多く集めておくと着火がしやすくなります。

枯れ葉は握るとバラバラになるくらいの乾燥したものを探し、杉や松の葉のような針葉樹は油分が多いので尚良いですね。

枝はパキッと折れるくらいの物を選び、飛び火しない位置にサイズ別で並べなるべく多くの木を集めておきましょう。拾った薪を持っているナイフ等でお好みのサイズに切り分けるのも良いです。

火起こしが上手くいっても入れる薪が足りないような事態になると、再度調達にでかけるしかなく目を離した隙に火が消えている。なんてことになるとまた火起こしをする羽目になってしまいます。

燃焼を促す配置にセット

それでは、先ほど調達した薪を焚き火台にセットしていきましょう。セットする際のポイントは「空気の入口を作り熱を逃がさない配置にする事」です。

まずは着火に使う枯れ葉をできるだけ多く焚き火台の上に固めて置きます。次に風向きを考え空気の入口とは逆の方向に、特大枝を1つもしくは2つを重ねましょう。熱を逃がさない壁の役割になりつつ乾燥を促すことができます。

そして、枯れ葉を囲うようにティピー状に小枝~中枝を重ねて配置し、ティピーが崩れないよう大枝を組めば完成です。枯れ葉が火種となり、木で作った小型ティピーを内側の小枝から燃やし放っておいても勝手に火が燃えがります。

着火

最後は持っているライターやガストーチ、マッチで火を付けるだけです。火がついてすぐに息を吹きかけてしまうと火が消えるので少し待ち、弱い息から徐々に強い息にするように吹きかけましょう。

ファイヤースターターで火付けを行う場合は、別の場所でほぐした麻ひもに火を付けた後にそっと先ほどセットしたティピーの中に入れてあげればOKです。

火起こし後のNG行動

火起こしが出来たら後はゆっくり焚き火を楽しむだけ。ですがささいな行動がキッカケで火は簡単に消えてしまいます。

火起こし後のNG行動を元に、至福の焚き火タイムを楽しむための秘訣をご紹介します。

必要以上に触る

準備の段階で空気の入口ができるようにセットするのは放っておいても火が燃えるようにするためです。ここで必要以上に触ってしまうと熱を籠らすためのティピーがくずれ、空気の入口がふさがれてしまいます。

空気を供給できない状態になってしまうと火は消え、目が染みる煙が大量に発生することに。1度火が付いた薪はあまり触れず、次の薪をくべることだけに徹しましょう。

薪を入れすぎる

拾ってきている薪は販売している薪に比べ水分が多いです。燃焼にも時間がかかるため、あまり多くの薪を入れてしまうと火の熱が奪われてしまいます。

なので、薪をくべる際は一本ずつ丁寧にセットしてあげましょう。小技として、次にセットしたい薪をアツアツになった焚き火台の端に置き、温めておくと燃焼効率がよくなります。

火起こしに必要な道具

火起こしに必要な道具は「薪割り」「焚き付け道具」「安全装備」の3種類。

火起こしに付き物なのが薪割り時のナイフによるケガです。内ももや手首をきってしまうと取り返しの付かない事態になるので安全装備は妥協してはいけません。

お気に入りの道具を揃えることで、手間で面倒な火起こしが楽しいイベントになるので焚き火に使うアイテムはこだわった物を使いましょう!

薪割り道具

火おこしを行う上で薪がなければ始まりません。その薪を調達し割るための道具は不可欠とも言えるでしょう。ここではおすすめの薪割道具を紹介します。

アウトドアナイフ

アウトドアナイフ界で最も有名なモーラナイフ社の「ヘビーデューティー」はフェザースティックや中サイズの薪割りが可能。コスパの良いナイフとしてアウトドアファンなら必ず1本は持っている人気アイテムです。

機械に頼らず全ての工程を職人のハンドメイドで作られた日本製アウトドア鉈。ユーザーからの要望が多い、切れ味と耐久性を追求した大和魂を感じるこだわりの1本です。

ホームセンターで販売されている薪のサイズほどであれば、難なく割くことができます。

手斧

チェンソーなどの農林、造園メーカーの「Husqvarna」はキャンパーに大人気の手斧。多少の大きさの薪は難なく割ることができ、魅力的な持ち手のカーブが手になじみます。

細かい作業には向いていませんが豪快な焚き火をしたい人は持っておきたいアイテムです。

焚き付け道具

火おこしを行う際、楽に着火するには焚きつけ道具があると非常に便利です。ここではお買い得で使い勝手の良い焚きつけ道具を紹介します。

トーチ

普通のライターよりも断然火力が強く持続時間も長い「SOTO」のガストーチは火付けには欠かせないアイテム。

CB缶から直接燃料を補充することができるので中身がなくなっても買い替える必要はありません。リーズナブルなお値段なので買いやすいのもおすすめポイントです。

安全装備

火を扱うのであれば、十分な安全対策をしっかりと行わなければなりません。ここでは火おこしの際に大活躍する安全装備を紹介します。

手袋

皮手袋は耐熱・耐切創の最強手袋です。火バサミを使わずとも皮手袋さえしておけば少しの間なら燃えている薪を持つことができます。軍手よりはるかに安全な皮手袋はあなたの手を完璧に守ってくれますよ。

焚き火エプロン

火起こしをしてから少しの間は薪の水分がはぜるため、火の粉が飛んでくる場面が多くあります。そのため冬の時期は特にニットやフリース、ナイロンの上着をきることが多いため引火には十分な注意が必要です

コットンの服やヤッケを被る、もしくは焚き火用のエプロンを着用して対策をしておきましょう!

まとめ

最初は面倒に感じる火起こしも慣れてくると最大の楽しみにもなってきます。愛情こめてセットした薪が火をつけるだけで燃え上がり、綺麗な炎をあげるあの瞬間は何にも変えられない快感です。

マナーを守り自然に寄り添いながら焚き火ライフを満喫しましょう!

また、こちらの記事ではブッシュクラフトナイフの選び方を解説していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

こーき /
ビギナーズ編集部 ライター

自然と焚き火を愛する男、旅火人ライターこーきです!日本半周ツーリングキャンプ経験者。ブッシュクラフトアドバイザーの資格を持っています。キャンプとナイフと焚き火の事ならお任せください。

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