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卓球のラバーはどのような種類がある?種類とおすすめを紹介
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これから卓球を始める場合、まずはラケット選びから始めることでしょう。さらに選んだラケットを使うためには、ラケットの上に貼り付ける「ラバー」を選ぶ必要があります。
しかし、実際にどのラバーを選べばよいのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで、ラバー選びに失敗しないためにも、まずは卓球ラバーの種類について紹介していきます。
また、実際にプロ選手が使っているラバーや、性能性に優れたおすすめのラバーにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
目次
卓球ラバーは4種類
卓球ラバーには「裏ソフトラバー」「表ソフトラバー」「粒高ラバー」「アンチラバー」がありますが、いったいどのような特徴があるのでしょうか?
まずはそれぞれのラバーの特徴のほか、使用する上でのメリットおよびデメリットについて詳しく解説していきます。
最も使用者の多い裏ソフトラバー
「裏ソフトラバー」と聞いて連想するのは、ラケットの裏側に貼り付けるラバーだと誤解してしまう人も多いのではないでしょうか。実は、ラバーの種類の一つとして、単に呼ばれている名称なので、知っておきましょう。
この裏ソフトラバーを使用する選手の割合は圧倒的に多く、しかもラケットの両面に貼っているプレーヤーも多く存在します。
裏ソフトラバーのメリットとして、回転をかけやすく、かつコントロール性能に優れているという点があります。そのため、初心者にもおすすめです。
ただし、相手が放つボールに回転が掛かっている場合、その回転の影響を強く受けてしまうことがあります。また、ラリー戦になると、打ち負ける確率が高くなったり、攻撃的なボールが出しづらいというデメリットもありますので、知っておきましょう。
表ソフトラバー
「表ソフトラバー」も、その名前から、ラケットの表専用として貼り付けるラバーだと誤解された人も多いかもしれません。ラケットの裏表に限らず、自由に表ソフトラバーを貼り付けることが可能ですので知っておきましょう。
この表ソフトラバーは、表面が粒状になっており、スピードに重点を置いていることから、球離れが早いのが特徴です。
相手が強烈なスピンを仕掛けてきた場合にも、柔軟に対応できるというメリットがあり、ほかのラバーに比べ上手くレシーブを受ける確率が高まります。
相手のサーブの回転に対応するのが苦手と感じるのであれば、一度試してみるのもよいかもしれません。
ただし、自分から回転するボールを掛けにくいというデメリットもあるので、ラケットに裏ソフトラバーと表ソフトラバーの両方を貼り付けるなど、柔軟に対応するようにするとよいです。
粒高ラバー
「粒高ラバー」は、表ソフトラバーと共通する部分がありますが、両者の違いとして、表ソフトラバーは表面に「細かい粒」が付いているのに対し、粒高ラバーは「細長い粒が並んでいる」のが特徴です。
この粒高ラバーは、カットマンタイプの守備型の選手に広く使われており、表ソフトラバーに比べ回転するボールの影響を受けにくいのですが、その反面、攻撃型の選手には向いていません。
粒型ラバーを使用して試合に臨むときは、まずは守備を重点的に行いつつ、少しずつ心理的に相手のメンタルを崩しながら、隙を狙って攻撃するという戦術がおすすめです。
ただし、扱い方が特殊であることから、守備型から攻撃型への切り替えを瞬時に行う必要があり、かつ戦術を上手く組み立てられなければ、相手に隙を突かれてしまうというデメリットがあります。
アンチラバー
裏ソフトラバーと異なり、摩擦が少なく相手の球の回転を受けにくいため、返球をしやすく感じるでしょう。
最近ではこのラバーを使用する選手は、少なくなっているのですが、熟年プレーヤーの中には好んで使っている選手もいます。また、まれに守備型のカットマンや、異質の攻撃タイプの選手がいるので注意が必要です。
弱点として、返球時に回転をかけるボールを打つことができません。そこで、相手の球の返球が甘い場合、強烈なスマッシュやバックハンドを打ち返すことで、点を取りやすくなるでしょう。
反対に自分自身がアンチラバーを使うのであれば、裏ソフトラバーと併用することで、相手を混乱させることも可能です。戦術の一つとして、ここは敢えて使ってみるという、選択肢を視野に入れることで面白い展開が期待できるかもしれません。
プロ選手も利用する人気おススメラバー10選
ラバーにはさまざまな種類があることから、どれを選んでよいのか分かりづらいかもしれません。
ここではプロの選手が利用している人気のおすすめラバーや、なかでも性能が高いラバーについて詳しく解説していきます。
裏ソフトラバー
卓球ラバーのなかでも、裏ソフトラバーは「表面が滑らかなラバー」で、粘着力があるラバーほど回転がかけやすいという特徴があります。
ここでは数ある裏ソフトラバーの中から、有名選手が使っているラバーや、性能が高いものに厳選し、紹介していきますので、ラバー選びの参考として是非活用してみて下さい。
ファスタークG-1
ファスタークG-1は、速さ(Fast)と弧(Ark)を描くことをコンセプトして開発されました。
また、スピン重視のラバーであり、固く粒が詰まったシートは打ち合いで押し負けにくく、相手のドライブ回転に対応しやすいのが特徴です。
コストパフォーマンス面において非常に優れているため、価格以上の性能を期待することができるでしょう。
ユーザーからの口コミとして「ドライブがかけやすく、スマッシュや返球もしやすい」「人気のパッケージに惚れて購入しましたが、性能も満足でメインとして使っています」などの声があげられています。
また一般のプレーヤーはもちろん、幅広い層の選手が使用し、伊藤美誠、森園政崇、石川佳純各選手など、多くのトッププロの選手達が採用しています。
バタフライテナジー05
回転重視のラバーとして開発され、さらにスピードやスピン性能にも優れています。
このラバーは「ラリー戦」を得意とし、ドライブ回転をかけた際、通常のラバーよりも回転がかかりやすいのが特徴です。
そのため軽く打球しても、重く威力のあるボールを打つことができるため、返球する相手方は「ドライブ回転が重くて、打ち返しづらい」と感じるかもしれません。
このバタフライテナジー05は、張本智和選手や平野美宇選手などが、主にフォア面に使用しています。
また、カットマンタイプの選手が、守備以外にも攻撃面を強化するために、取り入れるケースも増えているので知っておきましょう。
ヤサカ マークV(ファイブ)
ヤサカは、初めて裏ソフトラバーを開発したメーカーで、販売総枚数1,000万枚を超えるベストセラー商品という実績を持ち、これまでほとんどのプレーヤーがこのラバーを愛用してきました。
また、コントロールに優れており、さらに回転がかけやすいのが特徴です。
このマークVは、スマッシュ・ドライブ・レシーブなどにおいて、安定したプレーができることから、初心者にもおすすめです。
ただし、コントロールなど安定性を重視していることから、球が弾みにくく、スピードが出にくいというデメリットがありますので、注意しましょう。
バタフライロゼナ
発売当初から人気を誇り、安定感やコントロール性能に優れ、ドライブ回転がかけやすく、非常に高いパフォーマンスを備えたラバーだといえるでしょう。
スピードや打球感の弾みなどは、同じバタフライメーカーの「テナジー」には多少劣りますが、バックハンドやチキータを強化したい選手にはおすすめなラバーです。
チキータとは、フォアハンドやバックハンドのように返球する技術のことをいい、バックハンドで手首の反動を利用し、横回転をかけて返球することから、相手のミスを誘うことが可能です。
また相手方は、バックよりに返球してしまうため、その後も攻撃の主導権が取りやすいという特徴がありますので覚えておきましょう。
表ソフトラバー
裏ソフトラバーの次に使用している選手が多く、ラバーの表面が粒状になっているのが特徴です。
基本的には粒が縦上に並んでいるタイプのラバーは、スピード系重視とされています。また、粒が横に並んでいる場合は、回転系重視のラバーです。このように表ソフトラバーは、ラバーによって性能が異なります。
ここではおすすめの表ラバーを紹介しつつ、それぞれどのような違いがあるのか解説していきます。
ヴィクタススペクトル
高弾性・ハイスピードタイプの表ラバーの「超ベストセラー」として、これまで多くのプレーヤーから長年愛されてきました。
ドライブ回転に対しての返球に強いのが特徴で、回転する球を打つのはもちろん、意表を突いたナックルボールを繰り出すことも可能です。
打球からボールが離れるまでのスピードが早いことから、とくにシェークバック表の選手にはおすすめのラバーです。
初心者でも普通に打ち返しただけで、ナックルボールを打つことができることから、相手のミスを誘いやすく、点を取るチャンスが作れるでしょう。
また、ヴィクタススペクトルはボールコントロールに優れていることや、切れたカットが自在に操りやすいことから、世界で活躍するカットマンタイプの女性選手から、幅広く支持されています。
バタフライインパーシャルXS
インパーシャルXSは、ラバーの粒が横目に並んでおり、回転性能や高いコントロール性能に優れているため、サーブやツッツキ・ドライブ回転をかけたい選手にはおすすめです。
中級者以上の選手のうち、球の回転や攻撃力を追及したり、ピッチの早いラリーをメインとしている選手などには、球離れが早くボールが滑らないので最適かもしれません。
ただし、弾みが強いという面において、扱うのが難しいというデメリットがあります。
ニッタクモリストSP
ニッタク社が開発した表ソフトラバーで、公式サイトでは「超多彩な表ソフト」と謳われています。
表ソフトラバーのなかでも、非常に扱いやすいとされており、伊藤美誠選手も使っています。
また、ボールの回転に強弱が付けやすいことから、対戦相手が表ラバーを苦手とする選手なら、非常に有利な試合展開が可能となるでしょう。
ただし、回転がかけやすいといっても、裏ソフトラバーや回転重視系の表ソフトラバーに比べると、性能が劣ることは否定できません。
どちらかというと、フォアハンドで使用するよりも、身体の正面で捉えることが多いバックハンド用として利用した方が、安定した試合運びが可能になるでしょう。
粒高
表ラバーにくらべると、表面の粒が高いことから「ツブ高」または「イボ高ラバー」ともいわれています。
粒高は、相手の回転球を逆利用したり、ナックル性ボールを打てるのが特徴で、相手を上手く惑わすことができるでしょう。
粒高には攻撃型と、カットマンなど守備型タイプのラバーがありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか? またそれぞれのメリットやデメリットについても、詳しく見ていきましょう。
TSP 卓球 ラバー カールP-3αRソフト
カールP-3αRソフトは、安定性が高く、回転の多いドライブがかかった球を返球しやすいのが特徴です。
また、ナックル性の攻撃も可能で、攻守バランス型の選手や粒高初心者でも、予想以上の変化するナックルボールを打つことができるでしょう。
ただし、粒高は裏ソフトラバーに比べると、ドライブ回転の球やスマッシュを打つための技術が必要となるため、上手く使いこなすには、相応の練習が必須となります。
しかし、粒高のスマッシュを打ち返すのは、よほどの上級者しか打ち返すことが難しいといわれています。もしも粒高でスマッシュを上手く打てるようになれば、相手に対して切り札となるでしょう。
バタフライ フェイント ロング2
粒高ラバーのベストセラーとして、初めてのカットマンはもちろん、プロ選手のカットマンからも幅広い支持があり、変化幅と安定した性能を有しています。
初めてのカットマンは、ナックルボールで攻められた場合、中途半端な回転ボールを打たされることで、相手にチャンスを作ってしまい、隙をつかれて点を取られるという傾向にあります。
しかし、フェイント ロング2は他の粒高に比べ、非常に強い回転ボールが打てるため、相手方はペースを握ることが難しいと感じるかもしれません。
反対に相手がツッツキをしてきた場合、チャンスボールとしてスマッシュを打つことで、上手く点に絡めることができるというメリットがあります。
アンチラバー ヤサカアンチパワー
アンチラバーは、裏ソフトラバーと異なり、限りなく摩擦を少なくしたラバーで、面がツルツルしていることから、自ら回転をかけることは難しいかもしれません。
しかし、ヤサカアンチパワーは低摩擦ではあるものの、上手く食い込ませるような打ち方をすれば、回転がかけやすいラバーとなっています。
また、相手の変化球をそのまま打ち返すことができるので、相手のミスを誘う戦術を得意とする、カットマンタイプの選手には、とくにおすすめです。
自分のプレイスタイルに合わせた組み合わせのラバーを選ぼう
ラバーには大きく分けて、4種類のタイプがあります。
自分自身が攻撃型もしくは守備型のいずれかを選択するかによって、それぞれ必要なラバーは異なるのが理解できたのではないでしょうか?
まずは卓球の練習をしていく過程で、自分に合ったプレイスタイルを見つけることから始めてみましょう。
そして、そのプレイスタイルに合ったラバーを見つけることが重要になりますので、これまで説明した内容を是非、ラバー選びの参考にしてみて下さい。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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