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ブラバン甲子園の人気曲目10選!関西・関東・東北の有名曲!
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この夏記念すべき100回目を終えた、全国高校野球選手権大会。
県立高校でありながら、初の決勝進出を果たした金足農業高等学校(秋田県)が大フィーバーを巻き起こしたのも記憶に新しいところです。
白球を追いかける球児達は今年も多くのドラマを生み、人々に感動を与えてくれました。
一方で、甲子園の醍醐味は選手達のプレーだけではありません。もう一つの主役といえるのが、アルプスで繰り広げられる各高校の応援団・ブラスバンドによる演奏です。
各校による特色溢れ出る演奏合戦が、今年も甲子園を大いに盛り上げてくれました。
本記事では、今夏特に話題となった各校の応援曲・応援歌をご紹介します。
目次
ブラバン甲子園の人気曲10選!
甲子園の応援曲・応援歌と聞いて、多くの方が山本リンダの「狙いうち」を思い浮かべるのではないでしょうか。
およそ50年近く前の曲ですが、ここ10年ほど前までは応援曲・応援歌の定番でした。
しかし、甲子園のヒットチャートは時代とともに変化するようで、最近はあまり耳にしなくなったのです。
どちらかというと、同年のヒットソングなどをチョイスする傾向にあるようですね。それでは、今夏注目された応援曲・応援歌を一気に見ていきましょう。
大阪桐蔭 「U.S.A」
USA演奏するとはさすが大阪桐蔭仕事が早いわw #甲子園 #大阪桐蔭 pic.Twitter.com/aXFSr77EKq
— ときわさんじょう (@TcE531_3) 2018年8月6日
「カーモンべイビーアメリカ!」のサビの部分と、MVでの踊りが「ダサかっこいい」と話題になったDA PUMPの「U.S.A」。
Youtubeでの再生回数も約7900万回(2018年9月24日現在)と、この夏を代表する一曲です。
この曲自体のリリースは2018年6月6日。とてもタイムリーだったにも関わらず、名門・大阪桐蔭が応援歌として8月の甲子園で早くも取り入れたのです。
大阪桐蔭の応援風景はTwitterで約40万回も再生され、「さすが大阪桐蔭」、「仕事が早い」、「演奏のキレがハンパない」など多くの話題を呼ぶことになりました。
そもそも大阪桐蔭の吹奏学部は、2005年に野球部の応援のために発足したことで知られています。
今では吹奏楽コンクールの全国大会常連であり、同校を代表する部活動の一つとなっているのです。
「U.S.A」以外にも、ABCテレビ「熱闘甲子園」のテーマソングである「夏疾風」や、「ダイナミック琉球」などの応援歌も話題になりました。
史上初となる二度目の春夏連覇を達成し、高校野球史に新たな歴史を刻んだ大阪桐蔭。
高校野球はもちろん、応援やブラバン演奏の面でも、高校野球界を引っ張っていくことでしょう。
報徳学園「アゲアゲホイホイ」
ここ2~3年で、全国の高校が応援歌に取り入れてきた「アゲアゲホイホイ」。
原曲は「サンバデジャネイロ」で、この曲は古くから高校野球・応援歌の代表曲として親しまれてきました。
近年になって急に「アゲアゲホイホイ」とかけ声を出す高校が増えており、ちょっとしたブームとなっているのですが、今年の夏はそのような高校が特に多かった印象です。
この「アゲアゲホイホイ」のかけ声を最初に始めたのは、甲子園のお膝元である兵庫県・報徳学園高校。
2014年に当時の応援団が考えたものですが、なかなか甲子園に出る機会に恵まれなかったそうですね。
初めて全国的に知られたのは、同じ兵庫県かつライバル校ともいわれる明石商業が2016年の選抜で披露したことがきっかけ。
今年の100回記念大会では東兵庫から報徳学園、西兵庫から明石商業が出場し、両校によるアゲアゲホイホイ対決が繰り広げられました。
ノリのよいラテン系のリズムが、観客の心を踊らせたのです。
金足農業「Gフレア」
Gフレア♪ 金足農業高校ブラバン応援歌【2018夏甲子園】 https://t.co/yo4grG8W4S @YouTubeより
— 加藤颯人 (@Qaz8rWxrJ46s8Jj) 2018年9月9日
この夏、一大旋風を巻き起こした金足農業。
秋田県、そして東北地方の期待を背負って最後まで戦い抜いたその姿は多くの感動を呼びました。
こちらは公立高校であり、大会前まではそこまで注目度も高くありませんでしたが、吉田輝星投手率いる粘り強い野球で横浜・近江・日大三高と強豪私立を撃破していったのです。
そんな金足農業の快進撃を支えた応援曲が、プロ野球・読売ジャイアンツのチャンステーマでもお馴染みの「Gフレア」。
今夏は演奏する予定がなかったそうですが、県大会で相手チームが演奏していてとてもかっこよかったので取り入れた、という経緯があるようです。
読売ジャイアンツのチャンステーマでありながら、今年の夏を印象付ける一曲となりました。
浦和学院「浦学サンバ」
浦学といえば「浦学マーチ」や「浦学サンバ」が有名でしょう。
埼玉県大会では、2015年から花咲徳栄が出場しており、なかなか浦和学院の名前を聞くことがありませんでした。
今年2校の出場が決まったこともあって、久しぶりに埼玉の名門・浦和学院の姿を甲子園で見ることになったのです。
32年ぶりにベスト8進出を決めたり、U-18アジア大会で蛭間選手が選出されたりと強い印象に残した浦和学院ですが、浦学といえばやはり「浦学サンバ」。
スタンドのサンバホイッスルを模倣した口笛から始まるこの一曲は、アルプスのボルテージを一気に押し上げてくれます。
今や何校かで演奏されているサンバというジャンルですが、元祖は間違いなくこの浦学サンバ。この夏も堂々とした音色を響かせてくれました。
佐久長聖「ウイニング・ヴィクトリー」
長野県の強豪校・佐久長聖高校がチャンステーマとして採用したのが「ウイニング・ヴィクトリー」。
若年層は聴き慣れない曲かもしれませんが、甲子園の強豪校であるPL学園高等学校伝統のチャンステーマなのです。
かつて桑田・清原の「K・Kコンビ」の活躍で全国制覇を成し遂げた1985年にも演奏されています。
そもそもなぜ、佐久長聖がPL学園のチャンステーマを継承しているのか。
そのきっかけは、2016年に休部が決定されたPL学園高校野球部に、佐久長聖の監督を務める藤原監督(PL学園出身)が伝統を継承したいと申し出たところから始まったそうです。
なお、この夏は延長14回にもつれ込んだ旭川大戦で初めて演奏されました。
多くの高校野球ファンから「世代的に感動しました」、「聴いて鳥肌が立った」などのコメントが寄せられ、昔を懐かしむファンの心を震わせていました。
龍谷大平安「怪しい曲」
「高校野球の魔曲」ともいうべき、伝説のチャンステーマ「怪しい曲」。この曲は重低音で始まる「ダッダダダッ」という音がモーリス・ラヴェルの「ボレロ」に似ていることから、ファンの間では「怪しいボレロ」と呼ばれるようになりました。
これほどまでに戦慄が走るチャンステーマを演奏する高校は、龍谷大平安以外にないと思われます。
そしてこの夏では、八戸光星との一回戦で演奏されたのですが、Twitterでは「怖すぎる龍谷大平安!」、「相手を威圧する雰囲気たっぷり」などの声があがりました。
相当な威圧感を対戦相手に与えていたようです。
下関国際「V-ROAD」
2年連続2度目の夏出場を果たした下関国際。
93年に現在の高校名になってから、着実に力をつけてきている高校です。昨年の春と合わせると、3季連続の出場を果たしています。
そんな下関国際の応援曲である「V-ROAD」が、この夏に話題となりました。
「V-ROAD」自体は長崎県のJリーグチームである「V・ファーレン長崎」のチャンステーマですが、元々は長崎の創成館高校が応援歌にしていました。
2018年の選抜で創成館高校と対戦した時を境に、下関国際も演奏するようになったといわれています。
Twitterでは「V-ROAD!V・ファーレンのチャント!」、「今後九州地方近辺で多用されそうですね!」などの声があがっており、この夏を大いに盛り上げた応援曲の一つです。
近江高校「Fireball」
この夏の応援歌を一新して挑んだ近江高校。
若年層の高校野球ファンからは「かっこいい曲が多い!」と注目されていたようです。
チャンステーマとして使われた「Fireball」という一曲は、特にかっこいいとSNSで話題となりました。
この応援歌の原曲はPitbullの「Fireball」。
洋楽を応援曲・応援歌に取り入れる新しい試みだったのですが、青く染まるアルプススタンドのボルテージは最高潮となったのです。
とりわけ一回戦目が有名なチャンステーマである「ジョックロック」を多用する智弁和歌山との試合だったこともあり、「新曲vs伝統曲」の対決も注目されていました。
今後も甲子園でクールな一曲を聴かせてもらいたいものです。
奈良大付属「青のプライド」
この夏、一回戦で羽黒高校(山形)を押さえて甲子園初勝利を掲げた奈良大付属高校。
次戦の日大三高戦では、9回の追い上げが高校野球ファンを熱狂させました。
同校のチャンステーマである「青のプライド」がSNSで話題になったのはこの試合で、軽やかなリズムと疾走感のあるメロディが「かっこいい!」、「最終回に青のプライドが流れた時は感動して泣いた」、「鳥肌が立った」といった賞賛の声があがったのです。
そんな青のプライドという曲ですが、作曲者はかつて日ハムやロッテなどの応援団に在籍し、小笠原(現・中日の二軍監督)などの応援歌も作ったといわれているジン・トシオ氏といわれています。
球場を感動の渦に巻き込んだ「青のプライド」は、これからも奈良大付属のチャンステーマとして演奏されることでしょう。
中央学院「シダックスファイヤー」
惜しくも今年の甲子園では、済美高校に惜敗してしまった中央学院。
本大会が甲子園初出場であり、千葉県の高校野球界の中では成長株的なポジションとして一目置かれています。
そんな中央学院のチャンステーマが「シダックスファイヤー」です。
この曲は選抜のときも演奏されており、ファンからは「魔曲すぎる!」、「めちゃくちゃかっこいい」などの声があがっていました。早くも魔曲候補として注目されているのです。
シダックスファイヤー自体は、カラオケで知られる「SHIDAX」の社会人野球部の応援テーマに使われていたものです。
監督がSHIDAXに所属していた経緯があり、この曲を採用したとのこと。今後、甲子園で中央学院が常勝するようになれば、魔曲として認知される日が来るかもしれません。
第二の主役!ブラバン甲子園に今後も注目
2018年夏に話題を呼んだ高校野球の応援曲・応援歌をご紹介しました。
「こんなかっこいい曲があったんだ!」と思った方は、ぜひ同校の他の演奏も探してみてください。
ここでご紹介したチームの応援歌が、春の選抜ではどう変化するのかも見物です。
高校野球ファンの方もそうでない方も、若き高校生達による演奏に注目してみましょう。
また、こちらの記事では様々な楽器による音感チェックを紹介しています。面白いのでぜひチェックしてみてくださいね。
ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター