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ゴルフが楽になるユーティリティとは?|選び方を解説!
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ユーティリティは、発明されてからまだ歴史の浅いクラブです。
しかし、その機能性や便利さから使う人が増えてきており、注目されています。
人気のクラブということもあって、現在様々なメーカーがユーティリティを発売していますが、どのように選べば良いのかを正しく知っている人はまだ少ないようです。
ここでは、あなたのゴルフをもっと楽にするために、知っておきたいユーティリティの選び方をご紹介します。
まだユーティリティを使ったことがないという人も、ぜひこの機会に、自分にぴったりのユーティリティを見つけてみてはいかがでしょうか。
目次
ユーティリティとはどういうクラブなのか
そもそも、ユーティリティとはどういうクラブなのでしょうか。
ユーティリティの選び方を見ていく前に、ユーティリティのことをしっかり知っておきましょう。
まず、「ユーティリティ」という名前ですが、これは、英語で「役に立つ・万能」という意味を持つ単語です。その名を冠したゴルフクラブである「ユーティリティ」は、1980年代に発明されました。
フェアウェイウッドやアイアンと比べると、まだ歴史の浅いゴルフクラブで、「UT」と略して表記されることもあります。
比較的初心者でもスイングしやすいクラブで、使用するゴルファーも増えてきています。
ゴルフにおいて、ユーティリティの主な役割は、フェアウェイウッドとアイアンで打てない飛距離の差を埋めることです。
フェアウェイウッドとアイアンの苦手な部分をカバーするために生まれてきたクラブとも言えるかもしれません。
元々は、多くのゴルファーが苦戦しているロングアイアンを容易にするために発明されました。そのため、形状もフェアウェイウッドとアイアンの中間のような形をしています。
ヘッド形状の違いで2種類に分かれる
ユーティリティは、ヘッドの形状で「ウッド型」と「アイアン型」の2種類に分けることができます。
ユーティリティを選ぶ際には、どちらのヘッド形状のものにするかを決めなければなりません。
自分に最適なユーティリティを選べるようになるために、それぞれのヘッド形状のユーティリティについて、特徴を詳しく見ていきましょう。
現在主流のウッド型
ユーティリティのヘッド形状として、現在主流になっているのがウッド型です。
そのため、各メーカーからもウッド型のユーティリティは多数発売されていて、様々な商品から選ぶことができます。
ヘッドがウッド型のユーティリティは、フェアウェイウッドよりもシャフトが短くて、ミートしやすいゴルフクラブです。
ソールが広めでダフりにくく、重心が深いためボールを高く上げやすいとう特徴を持っていて、レベルブローで打つ人に向いているクラブです。
また、フィーリングがやさしいという特徴も持っているため、やさしさを重視する人にも向いています。
アイアンよりも上げやすく強弾道のアイアン型
ヘッドがアイアン型のユーティリティは、ネックの形状もフェース周りも普通のアイアンのような外見をしています。
しかし、普通のアイアンと比べると、ヘッドの後方部分の奥行きが大きくなっています。
さらに、普通のアイアンに比べて重心が深く、ボールが上がりやすいという特徴を持っています。
ヘッドがアイアン型のユーティリティは、ダウンブローで打つ人や、ウッドよりも強い弾道を打ちたい人に向いているクラブです。
ユーティリティを選ぶ際のポイント
ユーティリティを選ぶ際には、ヘッドの形状以外にも注目すべきいくつかのポイントがあります。
ここからは、そのポイントについて詳しく見ていきましょう。いずれのポイントも、自分に最適なユーティリティを見つけるために重要なものばかりです。
ここで紹介するポイントをしっかりチェックして、ぜひあなたにぴったりのユーティリティを見つけましょう。
番手ではなくロフト角で選ぶこと
ほとんどのユーティリティには、ロフト角と番手の両方が記載されていますが、ユーティリティを選ぶ際には、番手ではなくロフト角を基準にして選ぶようにしましょう。
なぜならば、ユーティリティはメーカーによって、同じ番手でもロフト角・シャフト長が異なるからです。
つまり、番手で選ぶと、現在持っているクラブと同じロフト角だったということになる可能性があります。
番手が違っても、同じロフト角のクラブが複数あるような状態は望ましいとは言えません。
そのようなことにならないために、ユーティリティを購入する前には、現在使用しているクラブのロフト角を確認しておくことも大切です。
ロフト角によって、打てる飛距離が変わります。そのため、ユーティリティでカバーしたい飛距離を決めたうえで、それに対応したロフト角のユーティリティを選ぶようにしましょう。
多くの人がユーティリティを使用する目的として、ロングアイアンの飛距離をカバーするということがありますが、その場合はロフト角が19度〜22度のものが適しています。
FP値にもこだわってみよう
ユーティリティを選ぶ際には、FP値にも注目しましょう。
FP値(フェースプログレッション)とは、シャフトの中心線とリーディングエッジ(フェースとソール前方の境界線)との間の距離を数値で表したものです。
ユーティリティを選ぶうえで、FP値は非常に重要な要素でありながら、あまり重要視していないゴルファーが多いようです。
しかし、FP値にも注目することで、より自分に合ったユーティリティを選ぶことができます。
一般的に、ユーティリティのFP値の平均は+14mmくらいと言われています。ユーティリティを選ぶ際には、このFP値も確認するようにしましょう。
ここからは、FP値が大きい場合と小さい場合、それぞれの特徴や向いている人について解説します。
大きいFP値が向く人
FP値が大きくなるほど、ソールが厚くフェースが前に出っ張って、深重心になります。
そのため、ボールが上げやすく、芝に沈み込んだボールも拾いやすくなるという特性があって、初心者やレベルブローの人に向いています。
また、FP値が大きいユーティリティは、フィーリングがやさしいという特徴もあります。
小さいFP値が向く人
一方、FP値が小さくなるとソールは薄くなり、フェースはアイアンに類似した形状で、重心は高めになります。
そのため、FP値の小さいユーティリティは、強弾道で打ちたい人やダウンブローの人に向いていると言えます。
入れ換えたいクラブの飛距離の把握
ユーティリティを選ぶ際には、ユーティリティと入れ換えたいクラブの飛距離を把握しておかなければなりません。ゴルフクラブの飛距離に大きく関係するのが、ロフト角です。
大前提として、ロフト角が浅いと飛距離が出るようになり、ロフト角が深くなるとボールは上がりやすくなる分、飛距離は出ません。
飛距離215ヤード程度を打つための3Wの代わりにユーティリティを使いたい場合、ロフト角が14度〜16度のものを選ぶと良いでしょう。
飛距離200ヤード程度を打つ5Wの代わりであれば、ユーティリティのロフト角は17度〜18度のものが相当します。
飛距離190ヤードを打つ7Wの代わりにユーティリティを使いたいのであれば、ロフト角が19度〜21度のものを選びましょう。
もし、飛距離180ヤード程度を打つための9Wをユーティリティと入れ換えたい場合は、ロフト角が24度くらいのユーティリティを選びましょう。
このように、ユーティリティと入れ換えたいクラブによって、どのくらいのロフト角のユーティリティを使えば良いのかが変わってくるということを覚えておきましょう。
クラブ間のロフト角の差を均等にする
クラブ間におけるロフト角の差は、均等であることが望ましいです。
ユーティリティを選ぶ際に目安となるロフト角は、アイアンよりも2度~4度少なくて、フェアウェイウッドより2度~4度大きいものです。
ユーティリティは、1本だけ使うという人が多数ですが、もし、複数のユーティリティを使用する場合は、ユーティリティ同士のロフト角の差を3度~4度になるように揃えると良いでしょう。
ヘッド形状でシャフトも変えたほうがよい
現在発売されている多くのユーティリティの商品は、シャフトの材質をカーボンかスチールかを選べるようになっています。
一般的には、体力がある人にはスチール製のシャフト、あまり体力に自信が無い人や女性には軽くてしなりがあるカーボン製シャフトが向いていると言われています。
しかし、ユーティリティのシャフトを選ぶ際には、ヘッドの形状を基準にして選ぶのがおすすめです。
前述の通り、ユーティリティにはウッド型とアイアン型という2種類のヘッド形状があります。
ウッド型は、レベルブローをイメージされているため、シャフトの材質はしなりを感じるカーボンが適しています。
アイアン型の場合は、現在使用しているアイアンのシャフトに合わせると、同じような感覚でスイングすることができておすすめです。
自分のクラブのシリーズに合わせてみる
ユーティリティを選ぶ際には、現在使っているフェアウェイウッドかアイアンに合わせて選ぶという考え方もあります。
同じメーカーやシリーズのクラブであれば、形状や振り心地の統一がなされているため、違和感を感じにくいというメリットがあります。
単独購入の場合は重量にも気を配ろう
ユーティリティのみ、違うメーカーや異なるシリーズのものを購入して使う場合は、必ずクラブの総重量をチェックするようにしましょう。
なぜならば、クラブ同士の重量差はスイングしたときの振り心地に影響するからです。
ユーティリティは、最長番手のロングアイアンより軽くて、最短番手のウッドより重いのが望ましいです。
そのようなことを意識して、ユーティリティを選ぶと良いでしょう。
ユーティリティは万能ではない
ここまで見てきていただいたように、ユーティリティは大変便利なクラブです。
しかし、どのような場面でもユーティリティを使えば大丈夫という訳ではありません。
ユーティリティにも苦手なことや、向いていない場面があります。ユーティリティをうまく活用するために、ユーティリティが苦手なことも知っておきましょう。
間違った打ち方では性能を発揮できない
ユーティリティに限らずゴルフクラブ全般に言えることですが、どんなに優れたクラブも間違った打ち方をしたら、その性能を十分に発揮できません。
ユーティリティの性能をフルに発揮するために、ここからはユーティリティで正しい打ち方をするためのポイントを解説します。
ダフりを気にせず払い打とう
ユーティリティは、ソールが広くてダフりにくい低重心のクラブですが、スイングの際に上から叩くような入射角だと、その特性が活かされず、ボールが芯に当たりません。
ユーティリティでボールを芯に当てるためには、ダフることを心配せず、水平に払うようなスイングをしましょう。
どうしても入射角のきつい上から叩くようなスイングになってしまう場合は、ボールの10cm先を見ながら打つように意識すると、入射角がゆるくなって、水平なスイングをしやすくなります。
アッパーブローは厳禁
ユーティリティの特性上、ボールを上げようとしなくてもクラブが上げてくれます。
そのため、意図的に自分でボールを上げようというスイングをする必要はありません。
そのようなスイングは、むしろ、逆効果となってしまうため、ユーティリティでのスイングにおいて、アッパーブローは厳禁です。
振り過ぎずコンパクトに
特に初心者の場合、しっかりボールを捉えようとするあまり、余計な力を入れたスイングになってしまったり、大振りになってしまったりすることがあります。
しかし、ユーティリティを使うときは力を入れて振りすぎず、コンパクトなスイングを心がけましょう。
なぜならば、ユーティリティは重心が低くて、ボールを捕まえやすいようにできているからです。
そのため、過度に意識してボールをしっかり捕まえようとしなくても、コンパクトに打てば自然に上がって真っ直ぐ飛ぶ安定したショットが打てます。
ディボットでは素直にアイアンを使おう
意外に思われるかもしれませんが、一見キレイに見えるフェアウェイにもディボット跡は沢山あります。
このようなディボット跡がある場面で、扱い慣れていないユーティリティを使用するのは、ミスショットのリスクが高くなるためおすすめできません。
特にユーティリティを使い始めたときなどは、積極的にユーティリティを使用したくなるとは思いますが、まだ慣れていないうちは使い慣れたアイアンを使用するのがおすすめです。
ユーティリティの扱いに慣れてきたら、ディボットでのショットなどにも、ユーティリティを使用すると良いでしょう。
ユーティリティを知って自分に合ったものを見つけよう
ユーティリティを上手に使えば、今よりもあなたのゴルフを楽にできる可能性があります。
もしまだ、ユーティリティを使ったことがないようであれば、ぜひこの機会に、あなたのクラブセットにユーティリティを加えることを検討してみてはいかがでしょうか。
ユーティリティを選ぶ際には、現在使っているクラブとの兼ね合いを考えましょう。同じ飛距離を飛ばすクラブが複数あっても、あまり意味がありません。
現在使っているフェアウェイウッドとアイアンで打てない距離を、ユーティリティでカバーできるように選びましょう。
現在、様々なメーカーからユーティリティが発売されていますが、その中から自分に最適なものを選ぶことが大切です。
ぜひ、ここで紹介したユーティリティの種類や特性、選ぶポイントをしっかりチェックして、自分に合ったユーティリティを見つけましょう。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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