なろう系作品のおすすめ15選！人気作をジャンル別で紹介

小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載され、数多くの読者から愛されるなろう系作品。

今では数々の小説がアニメ化もしており、王道異世界ファンタジーの代表と言われる作品も名を連ねます。

そこで今回は「なろう系作品を読んでみたいけどどれがいいのかわからない」「バトルもいいけど笑えるなろう系作品も読んでみたい」という人に向けて、なろう系のおすすめ作品を、ジャンル別で紹介します。

なろう系作品の定義は？

なろう系作品に明確な定義はありません。

基本的には「小説投稿サイト『小説家になろう』に掲載されていた作品」を、指す場合がほとんどです。しかし稀に、主人公最強系の異世界ファンタジーをなろう系と呼んでいる場合もあります。

本記事ではなろう系の定義を、「小説家になろう」に掲載されていた作品としています。以下で取り上げる小説は全て「小説家になろう」発なので、ぜひチェックしてみてください。

なろう系について詳しく知りたい方は、「小説家になろう」のおすすめ作品をまとめて紹介した記事も参考にしてください。

「異世界ファンタジー」王道のなろう系おすすめ作品7選

最初に紹介するのは、異世界ファンタジーのなろう系作品です。

異世界を舞台にしたファンタジーは、なろう系の王道。中には映画化された小説もあります。

転生したらスライムだった件

「転スラ」は伏瀬が描くライトノベルで、シリーズの累計発行部数は4000万部を突破する人気作です。『月刊少年シリウス』で漫画を連載中で、アニメ化はもちろん2022年には映画化もされています。

通り魔に刺され亡くなった三上悟は、異世界にスライムとして転生してしまいます。三上は暴風竜ヴェルドラや他の魔物との出会いで配下を増やしていき、魔物の街を作ることになるのですが…。

本作の魅力は、バトルはもちろん勢力を拡大し出世していくスライムの成り上がりです。

巻数も20巻を超えているので、長く物語を楽しみたい人におすすめですよ。

オーバーロード

『オーバーロード』は丸山くがねが発表しているライトノベルです。2015年にアニメ第1期が放送され、2023年現在までに第4期まで放送しています。

ゲーム「ユグドラシル」のサービス終了を目前に、強ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のメンバーであったモモンガは、ゲーム内でそのときを待っていました。

しかし時間になっても強制ログアウトが起こらないことに気づき、それどころかNPCが意思を持って動きだした事実にモモンガは驚愕します。彼は「ユグドラシル」とは似て非なる異世界に、転移してしまったのです。

主人公が魔王であり、ときには残虐なおこないも描かれる本作。アンチヒーロー的な小説が読みたい人におすすめです。

無職転生 ～異世界行ったら本気だす～

「無職転生」はなろう系作品の代表とも言える小説です。なろう系と言われれば、まず本作を思い浮かべる人も少なくないでしょう。

2021年にアニメ第1期が放送され、2023年に第2期が放送予定です。

日本で20年に及ぶ期間引きこもりをしていた34歳の主人公は、家を追い出されてしまい、事故にあいそうな高校生を助け亡くなってしまいます。次に目を覚ましたとき、彼は赤ん坊として異世界に転生を果たしていたのです。

無職であった主人公が、前世での後悔を晴らすために人生と向きあう本作。3人のヒロインが全員可愛いので、ヒロインを重視する人にもおすすめです。

盾の勇者の成り上がり

「盾の勇者の成り上がり」はアネコユサギのライトノベルです。

数々の外伝漫画が発表されている人気作で、アニメは2022年までに第2期までが放送されており、第3期の制作も決定しています。

図書館で四勇者について記された本を手に取った大学生の岩谷尚文は、盾の勇者として異世界に召喚されます。

しかし盾の勇者はまったく人気がなく、従者であるマイン以外誰もパーティに入ってくれません。そんな中で尚文は、マインにも裏切られてしまい…。

最悪のスタートを切った主人公と他の勇者の評価が、徐々に変わっていくのが気持ちよく読めます。スカッとできるアクション作品が読みたい人におすすめです。

ありふれた職業で世界最強

『ありふれた職業で世界最強』は白米良が描くライトノベルです。コミカライズはもちろんアニメ化もしており、第1期が2019年に、第2期が2022年に放送されました。

いじめられっ子だった高校生の南雲ハジメは、クラスメイトとともに異世界に転移します。

しかし数々の素晴らしい能力が与えられるクラスメイトとは違い、彼に与えられた職業は「錬成師」。非戦闘向けの職業になってしまっただけでなく、ハジメはクラスメイトからの裏切りにもあってしまうのでした。

とにかくカッコいい主人公が魅力の「ありふれた」。オタク気質だった彼がどのように変わっていくのかに注目です。

最果てのパラディン

『最果てのパラディン』は柳野かなたが発表するライトノベルです。

作者の体調不良で連載を休止していたものの、復帰報告にて連載を再開する予定であると告知されました。2021年から2022年にかけて、アニメも放送されています。

引きこもりとして後悔しながら亡くなった主人公は、前世の記憶を持ったまま赤ん坊・ウィリアムとして異世界に転生します。そこで不死者の3人に育てられたウィルは、親が抱える壮絶な問題と対峙するのでした。

本作は緻密なストーリーと熱い友情物語が魅力です。少年漫画のようななろう系作品が読みたい人は、ぜひ手に取ってみてください。

失格紋の最強賢者 ～世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました～

本作は「転生賢者の異世界ライフ」でも知られる、進行諸島のライトノベルです。2022年にはアニメ化もされ、シリーズ累計発行部数は500万部を突破しています。

賢者とまで呼ばれ魔法戦闘を極めたガイアスは、まだまだ倒せない敵はいると感じていました。そして「自分の紋章は魔法戦闘に向かない」という、無慈悲な答えを導きだします。

そんな彼は転生魔法を使い、数千年後に少年として転生を果たすのですが…。

転生した先に待ち受けていたのは、なぜか崩れた魔法理論が伝わるめちゃくちゃな世界。失格紋であるはずの主人公が、見下す周りの人物たちの度肝を抜く姿が爽快な1作です。

「コメディ」笑えるなろう系作品おすすめ5選

なろう系ファンタジーの魅力は、アクションだけではありません。ここからはなろう系の中でも、おすすめの笑えるコメディ作品を5つ紹介します。

この素晴らしい世界に祝福を！

本作は「このすば」の愛称でお馴染みの、暁なつめによるライトノベルです。なろう系コメディの代表とも言える小説で、アニメ化はもちろん映画化も果たしています。

若くして亡くなった高校生の佐藤和真は、女神であるアクアと異世界に転生することに。しかしこのアクアが、とんでもない「駄女神」で…。

王道の異世界転生でありながら熾烈なバトルはほとんどない、ハーレムとギャグが魅力の作品です。

陰の実力者になりたくて！

『陰の実力者になりたくて！』は逢沢大介のライトノベルで、2022年から2023年にかけてアニメも放送されました。

昔から陰の実力者に憧れていた影野実は、クラスでは静かに過ごしながら裏でとんでもない修行を続けていました。そんな中彼は異世界に転生してしまい、自分がでっちあげたはずの組織と戦うことになってしまうのです。

自分の嘘である敵組織が実在すると知らずに戦う主人公に思わず笑ってしまう、勘違い系のなろう系作品です。

主人公じゃない！

『主人公じゃない！』はウスバーのライトノベルで、コミカライズもされています。

車に轢かれ亡くなった主人公は、ゲームの序盤最強キャラであるレクスに生まれ変わります。しかし実はレクスは器用貧乏なステータスを持つ、序盤のみの最強キャラ。彼のゲーム版主人公を探す旅が始まります。

ゲーム知識で危機を乗り越える主人公を応援したくなる作品で、特にRPGをやった経験がある人におすすめです。

私、能力は平均値でって言ったよね！

本作はFUNAが描くライトノベルで、スピンオフもコミカライズされている人気作です。2019年にはアニメも放送されています。

優秀な高校生だった栗原海里は少女を救い亡くなったことで、異世界への転生を果たします。

期待からくる息苦しさから、能力は平均値でとお願いしていた彼女。しかし与えられたのは神などの存在も含めた平均値で、人間にとっては常識外のステータスでした。

目立たないようにすればするほど問題を起こしてしまう主人公が、可愛い作品です。

シャバの「普通」は難しい

『シャバの「普通」は難しい』は中村颯希のライトノベルです。2016年からは漫画版も連載されています。

監獄育ちの少女であるエルマは、恩赦で出獄し王宮の侍女になります。常識を知らず常軌を逸した能力を持つ彼女は、周りを驚かせる行動を繰り返してしまうのでした。

優秀すぎる彼女の常識のズレに、思わず笑ってしまう1作です。

「悪役令嬢」スカッとできるなろう系作品おすすめ3選

今では「悪役令嬢もの」が、なろう系作品のヒットジャンルとなりました。そこで最後に、悪役令嬢ジャンルのおすすめ作品を3つ紹介します。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

「はめふら」の愛称で呼ばれる本作は、山口悟のライトノベルです。2020年からはアニメ化されており、映画制作も発表されています。

剣と魔法の世界に生きるわがままな少女、カタリナ・クラエスは、転んだ拍子に自分の前世が女子高生であると思い出します。そしてカタリナがゲーム内で過酷な末路を辿る悪役令嬢であると知ってしまい…。

破滅フラグにビクビクするカタリナとは裏腹に、全員が彼女を好きになっていく爽快感が楽しめる作品です。

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

本作は雨川透子のライトノベルです。2022年には「次にくるライトノベル大賞2021」で1位を獲得し話題になりました。

15歳で婚約破棄をされ、紆余曲折あり20歳で亡くなる人生を6度ループしていたリーシェは、7回目の婚約破棄も受け入れます。

しかし6度目の人生で彼女を殺した敵国の皇太子・アルノルトに求婚をされたことで、彼女の人生が動き始めるのでした。

悲劇を繰り返すリーシェ。それでも前向きに生きる彼女の姿が、カッコいい作品です。

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

本作は永瀬さらさが描くライトノベルで、2022年にはアニメも放送されました。

婚約破棄をされたショックで主人公のアイリーンは過去の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたと知ります。そんな彼女は死亡するエンドを回避するべく、キーマンである魔王の攻略に挑むのです。

強く美しいアイリーンと、心優しい魔王の恋愛を応援したくなるでしょう。

まとめ

異世界を舞台にした小説を読みたいのなら、なろう系作品は避けては通れません。

今回紹介した作品は多くがアニメ化や漫画化をしているので、気に入れば長く楽しめるのも魅力です。

ぜひお気に入りのなろう系作品を見つけて、手に取ってみてください。

こちらの記事では、おすすめの電子書籍サービスを厳選して紹介しています。ぜひ利用してなろう系作品を楽しんでくださいね。