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英検3級の試験内容と面接の流れは?レベルや合格につながる勉強方法

初めて英検3級を受験する人にとって、試験内容や面接の流れはとても気になりますよね。そこで今回は、英検3級の試験内容と面接の流れ、おすすめの勉強方法をご紹介します。一通りの流れを把握しておけば、落ち着いて本番の試験に臨めるでしょう。
英検3級の試験内容と面接の流れは?レベルや合格につながる勉強方法

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英検3級といえばだいたい中学卒業レベルの内容ですが、5級4級と違うのは「二次試験がある」ということです。

3級から面接が実施されることは知っていても、詳しい面接の内容や流れがわからないため不安に感じてしまう人も少なくありません。

そこで今回は、英検3級を受験する人のために「試験内容や面接の流れ」「合格に向けた勉強方法」をご紹介します。

英検3級の試験内容や面接の流れは?

ここでは、英検3級で実施される筆記や面接の試験内容と流れをご紹介します。「初めて英検3級を受ける」という人は、ぜひ参考にしてください。

英検3級「筆記一次試験」の内容

英検3級の一次試験で出題される内容は、大まかにいうと「中学卒業レベル」です。中学卒業レベルといっても具体的にはどの程度の難易度なのでしょうか?以下に、英検3級でよく出題される単語や表現の一例をご紹介します。

【単語】

  • popular(人気)
  • difficult(難しい)
  • fall(落ちる)
  • smell(匂い)
  • celebrate(祝う)
  • cheap(安い)
  • prepare(充備する)
  • hide(隠す)
  • polite(礼儀正しい)
  • athlete(スポーツ選手)
  • pollution(汚染)

【熟語】

  • a couple of〜(2,3の)
  • agree with〜(〜に賛成する)
  • be able to〜(〜できる)
  • be interested in〜(〜に興味がある)
  • do one’s best(ベストを尽くす)
  • in front of〜(〜の前)
  • sick in bed(病気で安静にしている)
  • would like to〜(〜したい/want to〜よりも丁寧な表現)
  • take care of〜(〜の世話をする)

ここで挙げた単語や熟語は、英検3級で出題されやすいレベルのものです。「全くわからない!」という人は、自身の英語力が英検3級レベルに達していない可能性が高いといえるでしょう。

英検3級の内容は中学卒業までに習うレベルが多く、出題傾向も「趣味のこと」「学校生活のこと」「家族のこと」など、基本的に身近なトピックがほとんどです。

そのため、上記で挙げたような「日常会話で使う機会の多い単語や熟語」をしっかりと身につけておきましょう。

英検3級「面接二次試験」の内容

二次試験は一次試験を合格した人のみが進め、スピーチや面接官との英会話が実施されます。面接の流れを以下にまとめるので、大まかな流れを把握して何度もシミュレーションをしてみてください。

【入室】

面接が行われる部屋の前で、自分の順番が来るまで待ちます。面接官から入室を指示されたら、元気よく「Hello」「Good morning」などの挨拶をしましょう。

入室後は面接官から「May I have your card, please?」とカードの提示を求められるため、面接カードを渡します。その際は、必ず「Here you are」の一言を添えるようにしてください。

カードを渡すと「Please sit down」と着席を促されるため、応じて席に着きましょう。この際も「Thank you」の一言があればよりスマートです。

【名前や受験級の確認】

着席をすると、面接官から名前や受験級についての質問があります。

「May I have your name, please?(名前をお聞きしてもいいですか?)」「This is your third grade test, OK?(これは3級の試験ですがよろしいですか?)」などと聞かれるため、落ち着いて質問に答えましょう。

その後は「How are you?(元気ですか?)」「How did you get here today?(今日はどうやってここに来ましたか?)」など簡単な質問があります。

このフリートークで使われる質問や挨拶の多くは「体調のこと」「今日のこと」「昨日のこと」「天気のこと」など、身近なトピックがほとんどです。

出だしで焦ってしまうことがないように、さまざまな質問に対する答えを自分でシミュレーションしてみてください。

【問題カードの黙読】

簡単なフリートークが終わったら、面接官から英文とイラストが描かれた「問題カード」が手渡され、20秒間声を出さずに読む指示を受けます。(面接官からの指示は「Please read the passage silently for 20 seconds.」などです。)

黙読では、しっかりと問題カードの文章とイラストを照らし合わせ、内容を確認しておくことがポイントです。

【問題カードの音読】

黙読が終わったら、面接官より「Now, please read it aloud.(今度は声に出して呼んでください。)」と指示されるので、発音やイントネーションに気をつけて音読します。

発音がキレイだともちろん有利ですが、面接官がより注意して見ているのは「受験者が意味を理解しながら音読出来ているかどうか」です。

意味のまとまりを意識して音読をすることで、英文も聞き取りやすく高得点につながります。

【質問】

音読が終わると、面接官の質問が始まります。内容は先ほど音読した問題カードについてで、質問には「主語と動詞のある英文」で答えなくてはいけません。

しかし、中には緊張のあまり質問の意味が理解できず困ってしまう人もいます。質問が聞き取れなかったときは「I beg your pardon?」「Could you say it again?」など、質問を繰り返してほしい旨をしっかりと伝えましょう。

英検3級の面接では完璧な答えを目指すよりも、まずは面接官とスムーズなコミュニケーションを取れることが大切です。

分からないことは素直に「Sorry, I don’t know.」と伝えたり、何かひとつ分からない単語があれば伝えたりするのもいかもしれません。

ただし、同じ質問を何度も繰り返したり質問に対する答えがほとんど伝えられなかったりする場合は、減点対象になる可能性が高いので気をつけましょう。

【退室】

質問が終わると、面接官より「May I have your card back, please?(カードを返していただけますか)?」の指示があるので、カードを返却します。

その後は退室を指示されるので、「Thank you so much.」「It was nice to meet you, have a good day.」などの挨拶をして部屋を出ましょう。

英検3級受験者必見!おすすめの勉強方法

ここでは、主に「英検3級の一次試験」に合格するためにおすすめの勉強方法をご紹介します。

語彙力を高める

一次試験では、さまざまな問題が出題されますが、語彙力が低ければ問題の意味を理解することすらできません。英検3級によく出題される単語や熟語を徹底的に身につけることは、合格を目指す上で避けては通れないステップです。

まずは「英検3級対策の単語帳」「英検3級合格におすすめの熟語帳」などを購入し、隅から隅まで暗記するつもりで頭に入れていきましょう。

リスニング力をつける

英検3級の一次試験には、リスニングの時間が25分間設けられています。リスニング部門の配点は30点なので、できるだけたくさん点数を稼ぎたいですよね。

英検3級でのリスニングは、大きく分けて3パターン。イラストを見て適切な英文を選ぶ「会話の応答文選択」、会話を聞いてその内容に合っている答えを選ぶ「会話の内容一致選択」、ナレーションの内容に関して合っている答えを選ぶ「文の内容一致選択」です。

リスニング力をつけるためには、先ほどご紹介した「語彙力のレベルアップ」が欠かせませんが、それと同時に「英語特有の発音や音の変化」に慣れる必要があります。

例えば「Good day」をネイティブが発音すると「d」のサウンドが消え、「Goo(d)day=グッデイ」のように聞こえます。

リスニングで意味をしっかりと理解するためには、語彙力を高めつつ、英語の発音や音の変化も学ぶといいでしょう。

過去問題集を繰り返しする

英検対策として多くの受験者が活用しているのが、英検3級の「過去問題集」です。

過去問題集を利用することで実際の試験をイメージしながら学習でき、自身の弱点も明確になるのでステップアップにもつながります。

過去問題集を活用する際は、最低でも「3回繰り返しする」ことを意識してみましょう。同じ問題集を繰り返すことで出題問題の理解度がぐっと深まるため、本番で同じような問題が出たときに役立ちます。

英検3級の面接対策方法

一次試験に合格したら、次は二次試験の面接に向けての準備をはじめましょう。面接では音読や面接官との会話が採点の中心になるため、スムーズな受け答えが必要です。

英検専用アプリを使用する

一次試験の対策は単語帳や過去問題集を利用してできますが、コミュニケーションが必要になる面接は対策方法が限られています。周りにネイティブスピーカーの知人などがいれば協力してもらえそうですが、なかなか厳しいですよね。

そんなときは「英検専用のアプリ」を利用してみましょう!英検アプリには有料無料とさまざまな種類がありますが、アプリを利用することで「合格率が約20%上がる」というデータが出ているものもあります。

アプリによっては面接の模擬テストだけではなく、リーディングやリスニングなど一時試験の問題もカバーしている場合があり、総合的に活用できそうです。

オンライン英会話に挑戦する

「会話がものすごく苦手」「相手を目の前にすると頭が真っ白になってしまう」という人は、英語を使った会話に慣れていないことがほとんどです。

会話に慣れるためには、とにかく英語で誰かと会話をすること!オンライン英会話を利用すれば、自宅にいながらネイティブスピーカーと会話練習ができます。

もちろんネイティブ以外にも「インドネシア人」「フィリピン人」「日本人」など、英語を母国語としない講師を選ぶこともでき、自分の希望に合わせて会話の練習ができます。

オンライン英会話は通常の英会話教室に比べると価格帯も低く気軽に試しやすいので、面接対策に期間限定で利用してみるのもおすすめです。

分からなくても焦らない

面接では、面接官の質問の意味が分からなかったり英語が出てこなかったりすることもあるでしょう。頭が真っ白になってしまって何も答えられなくなる人や、やる気を失ってしまう人もいます。

しかし、こうしたトラブルは英検3級だけではなく、2級や1級の面接時にも頻繁に見られること!分からなくて焦ってしまうのではなく、分からないことを聞こうとする姿勢や態度が面接官に好印象を与えるということを忘れないでください。

面接ではアティチュード(態度)も評価対象になっているため、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢や落ち着いて状況を理解しようとする努力をアピールすることも大切です。

英検3級は面接対策まで抜かりなく!

英検3級に合格するためには、筆記の一時試験と面接の二次試験にそれぞれ合格する必要があります。

レベルに合わせた単語帳や過去問題集を利用するのはもちろん、英検専門アプリやオンライン英会話を活用して、効率よく合格を目指しましょう!

オンライン英会話スクール15社の料金相場を徹底比較はこちらの記事を確認してみてくださいね。

白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター

独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。

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