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電気代を節約できる照明器具の使い方|電力自由化についても解説

電気代を節約できる照明器具の使い方|電力自由化についても解説

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電気代は、生活に欠かせないコストのひとつであり、節約は難しいと考える人も多いのではないでしょうか。確かに冷蔵庫や洗濯機といった、生活必需品にかかる電気代は削ることが難しいです。

しかし、照明器具にかかっている電気代なら、方法次第で節約は可能です。

今回は、照明器具の電気代はどれくらいかかるのかをはじめ、節約するためには照明器具をどう使えばよいのかなどについて解説します。上手な使い方を知り、電気代を賢く抑えましょう。

照明器具の電気代はどれくらい掛かっているの

照明器具で電気代の節約を図るなら、まずは電気代全体でどれくらいのコストを占めているかを知らなければなりません。

電気代は、そのほかの電化製品を使用する際にも発生しますが、オール電化ならさらにコストは高くなりやすいでしょう。電気代全体で見た場合に照明器具のコストはいくらなのか、正しく把握することが節約への第一歩です。

照明器具の電気代が占める割合は何パーセントか

資源エネルギー庁のデータによると、電気代で照明器具が占めるコストの割合は、約13%です。全体の10分の1程度で、それほど高くないと思う人もいるかもしれませんが、実は割合で見ると全体の第2位に位置しています。

ちなみに、コスト割合の1位は冷蔵庫で、割合も約14%とそれほど大きく変わるわけではありません。冷蔵庫は電気代を節約しようとすると、食品の保管という問題に直面するため、大幅にコストを下げることは不可能でしょう。

しかし、照明器具なら工夫次第でかなりの時間照明をつけずに生活はできます。実際のコスト割合は家庭によって違いますが、照明器具が占める割合が意外に多いことは覚えておきましょう。

照明器具の電気代を計算してみよう

より詳細なコストへの理解を深めるためには、自宅で使用している照明器具の電気代を、計算してみることがおすすめです。

電気代を計算するためには、まずは使用している電気量の概算を求めます。計算方法ですが、使用している照明器具のワット数に、使用時間をかけて割り出しましょう。

ここで算出される電気量は単なるワット数で、電気代を計算するためにはkW(キロワット)への変換が必要です。kWに変換するには、「算出された電気量×1/1000」で割り出せます。

あとは、家庭ごとに契約している電気会社の1kW当たりの金額と照らし合わせると、照明器具にかかっている大体のコストが算出できます。

LED照明を使って電気代を節約する

照明器具による電気代の節約を考えるなら、電球の種類に注目が必要です。電球は古くから使用されているものなら、白熱電球や蛍光灯がありますが、コスト面で考えるなら断然新しい「LED」がおすすめです。難しいことをせずに、照明器具をLEDに変えるだけでも節約はできます。

LED照明で電気代が節約できる理由

そもそも、なぜLED照明だと電気代が節約できるのかですが、これは単純に使用する電気量の違いにあります。白熱電球や蛍光灯と比べると、LEDの照明は非常に明るく、使用している電気量も多いとイメージする人も多いでしょう。

しかし実際は逆で、使用する電気量自体はLEDのほうが少なく、当然コストも安いです。LEDのほうが明るいにもかかわらずコストが安いのは、電気を光に変換する効率性の高さが関係しています。

簡単にいうなら、従来の照明器具では10の電気を10の光にしていたところ、LEDは10以下の電気で10の光が出せます。

明るさだけで見ても、LEDのほうが断然光度は高く、節約するからといって、無理に部屋を真っ暗にする必要もありません。普段の生活に必要なだけ照明をつけた場合、LEDに変えれば節約効果が違うことは、理解しておきましょう。

LED照明でどれくらい電気代を節約できるのか

いくらLEDに変えたほうが安いとはいっても、実際にどれくらいコストダウンするのか分からず、手を出せない人もいるでしょう。

買い替えるためには当然費用がかかるため、コスト幅がそれほど大きくないなら、手持ちの照明器具をそのまま使おうと考える人もいるはずです。

白熱電球と電球型の蛍光灯、LED電球はそれぞれワット数が違います。白熱電球を54W、電球型の蛍光灯を11W、LEDの電球を7.8Wとするなら、1日に8時間使用すると、年間の電気量は以下のように変わります。

  • 白熱電球:4,257円
  • 電球型蛍光灯:867円
  • LED電球:615円

電球型蛍光灯とLED電球では、それほど大きな差はありませんが、それでも確実に安くなることは確かです。違いがもっとも顕著なのは白熱電球とLED電球で、これから先何年、何十年使うことを考えると、さらに差は大きくなるでしょう。

電気効率のよさから見ても、照明器具として便利に使いやすいのは、断然LED電球です。電気代が節約でき、性能もよくてコスパも抜群のため、LED電球に変えない理由はないでしょう。

LEDは寿命や購入コストの面でもお得

年間での電気代は断然安いものの、LEDは電球そのものの値段が高いことから、なかなか手が出せないという人もいるでしょう。確かに電球の値段は、白熱電球で300円程度、電球型の蛍光灯で1,000円程度、LED電球だと倍の2,000円程度することが多いです。

購入コストだけ見ると、LED電球は割高にも思えますが、買い替えのコストは長期的に使用することを考えるなら、コスパはもっとも優れています。買い替えの寿命で見ると、白熱電球は3~6カ月程度が多く、電球型の蛍光灯でも3~4年程度です。

対してLED電球の寿命は10年以上と、ほかのものに比べて大幅に長く、一度買い替えると当分の間は購入コストはかかりません。単純な購入費だけで考えるなら、白熱電球を年に2回取り換えたと計算して、1年で600円、3年で1,800円、以降はLED電球よりコストアップします。

電球の本体の費用を節約できることはもちろん、日々の電気代も安くなるため、両方のコストを見ると、LED電球がさらにお得であることが分かるでしょう。

電気代を節約する照明器具の使い方

電気代を節約するためには、電球を変えることが基本のステップですが、さらに工夫してコストダウンを図ることも可能です。照明器具は使い方を工夫すると、さらに節約効果が高められ、よりお得になるでしょう。

照明器具を賢く使うためには、どのような工夫が必要なのか、毎日の生活でもできる簡単なやり方を知ることが大切です。

使わない照明は短い時間でも消す

電気代を節約するためには、照明器具は無闇に使わないことが基本です。暗くなって、本当に必要なときにだけつけるようにし、不要なときはこまめに消すことを心がけましょう。照明器具は、周囲の明るさに関係なく一定の電力を消費して、明かりをつけます。

そのため、周囲が明るいからといって、付けっぱなしでも電気代が節約できるわけではありません。そのため、暗闇でつけた場合と同程度の電力消費になっていることは、覚えておきましょう。

不要なものはすぐに消すことを意識し、そもそも必要性に迫られない限りは、できるだけつけないことが大切です。

また、つけたり消したりを繰り返していると電力消費が激しく、照明器具の寿命を削ってしまうとイメージする人もいるでしょうが、LEDなら問題はありません。

従来の電球では、一定時間はつけっぱなしのほうが安上がりでしたが、LEDならこまめに消したほうが安く、寿命の面でも問題ないことは覚えておきましょう。

主電源で電気を消す

照明器具の中には、本体にスイッチがあるだけでなく、リモコン操作ができるものもあります。リモコン操作が可能なものは便利ですが、節約面で考えるならリモコンでは消さず、主電源からオフにすることが大切です。

リモコンで照明を落としても、電気が完全にシャットアウトされているわけではありません。次にリモコンから指示が出たときに、スムーズに電気をつけられるように、実は内部で待機電力が発生しています。

しかし、主電源を落とせば消費電力はかからず、より電気代の節約にもなります。これは照明器具に限ったことではないため、リモコン操作する電気製品は、極力主電源を落とすことを心がけましょう。

こまめに掃除する

スイッチのオンとオフで、常に一定量の電力を消費している照明器具ですが、中には照明のレベルを段階的に切り替えられるものもあります。この場合、もっとも明るくした状態が一番消費電力量が多く、電気代がかかっています。

節約を考えるなら、できるだけ小さい照明でも明るく過ごせるように、こまめに掃除することも大切です。照明器具は掃除でも見落としやすいポイントで、長く手をつけていないという人もいるでしょう。

表面のほこりをさっと拭くだけでも、光度が違って見えることは多く、一番小さな明かりでも、十分という場合もあります。

長く使っていると、当然電球が劣化して明かりは弱くなりますが、暗く見える原因は電球の劣化ではなく、照明器具の汚れの可能性もあります。

購入当初より暗いと感じるなら、一度きれいに掃除をして、光度が戻るかどうかチェックするとよいでしょう。

インテリアを工夫する

照明器具で効率よく室内を照らすためには、その他のインテリアを工夫することも大切です。例えば、家具の配置を変えて照明が遮られないようにしたり、光が届きやすい場所に照明器具を配置したりするだけでも、部屋の明るさは大きく変わります。

また、照明器具に頼らなくても、自然光が入りやすいように光の通り道を開けておくと、そもそも照明をつける必要性が減り、電気代も節約しやすいでしょう。

ほかにも部屋を明るく見せるために、家具や家電、壁紙を白系の色で統一することもおすすめです。このように、照明器具以外の部分を工夫することでも、部屋は明るくできます。

電気代の節約につながる電力自由化について

電気代の節約を考えるうえで知っておきたいことが、電力自由化による影響です。電力自由化とは、2016年を皮切りに本格的に施行された政策で、どのような企業でも電力会社として事業を展開できるというもの。

この電力自由化が、電気代にどのような影響を与えるのか、節約できる理由も含めて知っておきましょう。

電気代の節約が可能に

電力自由化によって、消費者が得られるメリットは、自身の生活スタイルに合わせた電気料金プランが、利用できるという点です。

これまでは、一部の企業が独占的に電力サービスを提供していたため、選択肢はそれほど広くはなく、人によっては自分に合わないプランを使っていたケースもあります。

しかし自由化に伴い、サービスを提供する企業が増えたことで、プランの選択肢も広がりました。結果、自分がよりお得に利用できるプランを探し、自由に電力会社と契約が可能です。電力会社ごとにプランが違い、基本料金が異なるだけでなく、提供しているサービスや特典も多種多様です。

もちろん、契約期間が数年単位で定められていたり、期間内の解約では違約金が発生したりというデメリットもあります。しかし、これらは使い方次第で問題なく避けられます。

まずは各社のサービスを比較し、しっかり見極めてから選ぶことで、メリットを最大化して電気代を節約できるでしょう。

電気代を賢く節約しよう

生活に必須のコストである電気代は、照明器具やその他電化製品の使い方、契約する電力会社次第で節約できます。欠かせないコストで、これからもかかり続けるからこそ、少しでも節約することが大切です。

自分に合った使い方や、無駄がなく効率的な照明器具や電化製品の使い方を心がけて、必須コストから賢く節約を試みましょう。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

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