更新
車検とは何をするのか?検査項目や費用、期間を分かりやすく解説!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
車を手に入れると、移動範囲が格段に広がり便利ですよね。ただし、忘れてはならないのが、数年に1度訪れる「車検」です。車に乗り始めたばかりの人にとっては。いつ・どこでどんな検査を行うのかわからないことも多いのでは?
そこでこの記事では、車検初心者の向けに、車検の時期や検査内容、費用の相場などを分かりやすく解説します。また、車検を受けずに車道を走ると課せられる重い罰則についても触れますので、この記事を読んで、適切な時期に車検をクリアしてくださいね。
目次
車検とは車の総点検!時期や検査内容は?
車検とはそもそもどのようなどのような検査なのでしょうか。「定期的に受けなければならないことは知っているけど、くわしいことはよく分からない」という方も多いのでは?まずは車検の概要や検査内容、受ける頻度など、基本的事項をおさえておきましょう。
車検とは
車検とは正式名称を「自動車検査登録制度」といいます。所有している自動車が道路運送車両法で定められている保安基準(乗車定員や自動車構造)を満たしているかを確認するために、一定期間ごとに行う大規模な法定検査なのです。
法定点検との違い
車検と混同しがちなのが、「法定点検」です。車検とは異なるものですので、違いをはっきり理解しておきましょう。法定点検には3か月点検・6か月点検・12か月点検・24か月などさまざまな種類があり、それぞれ検査項目が違います。
3か月~12か月点検は法律で検査を義務付けられていますが、受けなかった場合の罰則はありません。一方、車検および車検と同時に行う24か月点検には受けなかった場合の罰則がある、と覚えておいてください。
車検の頻度は3年→2年!
車検の頻度についても、正確に把握しておきましょう。車検の時期は「初回」「初回以降」で2種類あり、新車登録をしてから最初の車検までは3年間、2回目以降は2年ごとに受けることになります。
車検の有効期間は車検証に記載
「ついうっかり車検の時期を過ぎてしまったらどうしよう…」そんな不安を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、心配は無用。有効期間は車検証で確認でき、車検証は車のフロントガラスの目立つところに掲示されているからです。
「有効期限の満了する日」という項目を見て、車検を受けるべき時期を日頃から把握しておきましょう。
車検で検査する項目とは
車検とは、自動車の総点検というのはご存知かと思います。では、具体的にどのような項目について検査するのでしょうか。項目ごとに見ていきましょう。車検は大きく分類すると以下の項目になります。
車検の検査項目
- 同一性の確認
- 内回り・足回り検査
- 外回り検査
同一性の確認
車検は「同一性の確認」という工程から始まります。車検証とエンジンルーム内に記載された車体番号が同じかどうかを確認するという作業です。またこの際、違法に改造されていないかどうかもチェックされます。
内回り・足回り検査
自動車の内部機器や内装など、自動車内部に不具合がないかを調べるのが「内回り検査」。また、タイヤにひび割れがないかを確認するのが「足回り検査」です。検査の際には以下の点がチェックされます。
内回り・足回り検査のチェックポイント
- シートベルトの破損有無
- クラクションボタンのホーンマーク
- 発煙筒の有効期限
- 各種メーターの不具合有無
- オイル漏れの有無
- ヘッドレストの有無
- タイヤの摩耗状態
- 【マニュアル車のみ】ギアの不具合有無
メーターに不具合がないか、シートベルトは破れていないかなど自動車を運転する上で安全性を確保するための検査です。
外回り検査
自動車の外側に関するチェックをするのが、「外回り検査」です。ワイパーやストップランプが正常に作動するかを見る他、ガラスはフロントガラス・側面ガラス・サイドミラーなどすべてのガラスにひびが入っていないかどうかを確認します。
車検に合格できるかどうか不安な方は、前もって予備検査場で検査して不具合を解消しておきましょう。
外回り検査でチェックされるポイント
- ガラスのヒビ
- スモールランプ
- ハザードランプ
- 車台番号
- ヘッドライトの動作
- ワイパー動作
- ウィンカーの点灯状況
- フォグランプ
- ウィンドウォッシャーの噴射
- バックギアランプの点灯
- ストップランプの点灯
- ホーンの鳴動
その他の検査項目
内回り・外回り検査の他にも、車検では数々の検査項目があります。メーターが示す速度と実際の速度に差異がないかを検査する「スピードメーター検査」や排気ガスの量が法定の基準値を超えていないかを調べる「排気ガス検査」などです。
その他の検査項目
- サイドスリップ検査
- スピードメーター検査
- 排気ガス検査
- 下回り検査
車検で用意するべき書類など
車検には以下の4点が必要です。これらの基本の書類がないと、車検を受けられません。その他に定期点検整備記録簿の備え付けも義務化されているので、置き場所を事前に確認しておくといいですね。車検の必要書類
- 車検証
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- 認め印
車検で不合格になると・・・
車検で1項目でも基準値に達しないと不合格になってしまいます。当日中に再車検を受けて合格すれば追加の費用はかかりませんが、15日以内に改善できないと1から車検をやり直すことになり、合格するまでは公道を走ることができなくなるのです。もちろん車検不合格の車で公道を走ると、重い罰則を科されることになってしまいます。
予備検査場で事前に不安を解消!
再車検でも不合格となって1から車検を受けることになってしまうと、費用も時間もかかっていいことなしですよね。そこで活躍するのが、「予備検査場」です。車検と同じような項目で検査を受けられるので、事前に予備検査で不具合を洗い出して整備しておくことで、車検本番を突破しやすくなります。なお、予備検査を受けられるのは以下の項目です。
予備検査場の検査事項
- ブレーキ検査
- サイドスリップ検査・調整
- スピードメーター検査
- 排気ガス検査
- ヘッドライト検査
車検を受けられる場所とは?費用の相場も紹介
車検はさまざまな場所で実施しており、車の所有者が任意で選択できます。予算や立地を検討して、自分にあった車検場を選択してくださいね。では、それぞれの車検場の特徴について説明していきます。
ディーラー車検とは
ディーラーとは車の特約店、自動車メーカーと特約店契約を結んでいる販売業者のこと。車の販売だけでなく、車検に対応している店舗も多いです。
車検場の中でも、最も整備の質が保証されている場所といえるのがディーラー車検の特徴です。メーカー系列店のため、部品などの供給がスムーズにしっかり行われること、整備前フォローなどのサービス面も期待できます。
ディーラー車検に向いている人
多少車検費用が高くても「メーカーの直営」という信頼感を求める方には特におすすめ。不具合が見つかって部品を交換する際もメーカーの純正品を使用するので、安心してお任せできます
ディーラー車検の費用相場
軽自動車で計7万円前後、1500CCクラスの小型車で約10万円、2000CCクラスの中型車は約11万円が目安です。
カー用品店車検とは
日本全国に点在している、タイヤやオイルを販売するカー用品店でも車検を実施していうことがあります。全国にあるチェーン店では、ポイントや会員価格などの会員サービスを受けられるところも。
カー用品店車検に向いている人
整備箇所を店舗と相談して相談し決めることができるので、整備箇所が少なければ費用は安く済みます。また、ディーラー車検と比べて検査完了までのスピードが早めになっているので、スピードと安さを求める方にはおすすめ。
カー用品店車検の費用相場
カー用品店によって車検コースが複数ある場合があり、値段はまちまち。5~7万円程度の店舗が多いようです。
整備工場車検とは
整備工場は、自動車の修理や整備を請け負っていますが、中には車検に対応している整備工場もあります。ディーラーに比べると個人経営の小規模な工場が多いのも特徴です。
整備工場車検に向いている人
ディーラー車検と比べると安価に車検を受けられることが多いので、安く済ませたい方にはおすすめです。
さらに整備工場の中でも「指定工場」として認可されている工場は整備環境が整っているので、スピーディーに車検を終えられます。車検を早く終えたい方にも向いているでしょう。
整備工場車検の費用相場
整備工場にもよりますが、中には5万円台で受けられる工場も。費用の安さだけで決めずに、内容と照らし合わせることが重要です。
ガソリンスタンド車検とは
ガソリンスタンドでも車検を受けられる場所があります。すべてのガソリンスタンドで受けられるとは限らないため、車検に対応しているか確認した上で依頼しましょう。
ガソリンスタンド車検に向いている人
普段利用している慣れたガソリンスタンドで安価に受けたいという方向けです。日頃から見知ったスタンドに整備や車検をおまかせしたいならガソリンスタンド車検ですね。
ガソリンスタンド車検の費用相場
ガソリンスタンドの車検費用も比較的安価。費用の目安は5~7万円のケースが多いです。
車検代行業者に依頼する
中には車検を代行して行ってくれる業者も存在します。所有者に代わって車を陸運支局に持っていき、書類の作成や検査を代行してくれます。ただし整備は請け負っていないため、整備工場で不具合を解消しておく必要があるでしょう。
車検代行業者に向いている人
車検代行業者は整備などのサービスは受けられないものの、安価に済ませられることが多いです。車検をとにかく安くしたい方にはおすすめ。
車検代行業者の費用相場
業者にもよりますが、5~7万円程度の代行費用が一般的です。
免停から懲役まで!車検切れで走行した場合の罰則とは
2年に1度受けなければならない車検ですが、うっかり忘れてしまって車検切れになってしまうことも。そんな時「1日ならいいか」と運転してはいけません。車検切れの車で公道を走行した場合、重い罰則が科せられるのです。
車検を受けないと公道を走れない!
当然ですが、車検を受けていない自動車は公道を走ることができません。もしも車検切れになってしまった場合はレッカー移動で車検場へ運ぶか、「仮ナンバー」を取得して車検場へ車を運転していく必要があります。
仮ナンバーとは
仮ナンバーとは車検が切れたため公道を走れなくなった車に、車検の継続検査を受けるためなどに臨時に貸し出された仮のナンバーのこと。ナンバープレートに赤い斜線がひかれ、自治体名が入っています。
市町村役場などに申請すれば簡単に取得できますので、車検切れの車を車検場へ運ぶ場合に利用しましょう。間違っても自分で運転していってはいけません。
車検切れの罰則とは
もし車検の有効期限が切れた車両で公道を走行すると道路運送車両法違反となり、無車検運行となります。その場合には違反点数6点と30日間の免許停止、さらには6か月以下の懲役または30万円以下の罰金と重い罰が科せられます。
自賠責保険切れの罰則
無車検運行と同様に、自賠責保険切れで走行した場合も、道路運送車両法違反に問われます。違反点6点に加えて1年以下の懲役または50万円以下の罰金、そして免許停止とこちらも重い内容となっていますね。
車検・自賠責保険ともに期限切れの場合の罰則
車検・自賠責保険ともに有効期限切れの車の場合、12点の違反点数となります。ペナルティーとして90日間の免許停止、1年6か月以下の懲役または80万円以下の罰金が科せられます。
車検と自賠責保険の両方が有効期限切れになるケースは多く、ともに期限切れの場合はただちに免許停止となるため、車検・自賠責保険ともに有効期間を確認しておくことを忘れないようにしましょう。
まとめ
車検についての疑問は解決できましたか?車検を受ける場所や費用もさまざまですので、予算やサービス内容を検討しながら、慎重に選択してくださいね。くれぐれも車検の時期を忘れでkないようにご注意を。
加えて車検に際してマイカーをキレイにしませんか?こちらの記事では洗車グッズの選び方とおすすめ商品を紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。