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ゴルフのチッパーとは?アプローチに効果的!特徴や打ち方を解説

ゴルフのチッパーとは?アプローチに効果的!特徴や打ち方を解説

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チッパーというゴルフクラブをご存知でしょうか。

すでに使用している人もいらっしゃるかもしれませんが、チッパーは特にアプローチが苦手という人にぜひ、試してもらいたいクラブです。チッパーを使うことで、初心者の方でもアプローチを簡単に打つことができるようになります。

ここでは、アプローチに特化したクラブであるチッパーについて、特徴や優位性、実践的な使い方を紹介します。チッパーを使いこなしてゴルフをより楽しいものにしましょう。

チッパーとは

チッパーとはどのようなゴルフクラブなのでしょうか。まず、チッパーの特徴や構造を詳しく見ていきましょう。

アプローチ専用のクラブ

チッパーとは、アプローチ専用に作られたゴルフクラブで、特にランニングアプローチを簡単にしてくれるクラブとして知られています。なお、アプローチとは近い距離からピンを狙うショットのことを指します。

通常、ランニングアプローチではアイアンが使用されますが、それでうまくいかないという人はぜひアプローチ専用のクラブであるチッパーを試してみてください。チッパーは、特に50ヤード以内のアプローチに威力を発揮してくれるクラブです。

ランニングアプローチに特化しているため、初心者でもランニングアプローチを失敗なくできるようにしてくれます。

その半面、ランニングアプローチ以外の用途に使用することは難しいクラブです。そのため、基本的にチッパーをアプローチ以外で使用することはないでしょう。

また、スピンをかけたり、ボールを意図的に高く上げたりというテクニックを使うことも難しいクラブとなっています。

チッパーは、テクニックを駆使することなく、初心者の人でも比較的容易にアプローチすることを可能としたクラブといえます。

チッパーの形状

チッパーの形状についても知っておきましょう。

ウェッジタイプとパタータイプの2種類ある

アプローチに特化していて、ちょっと特殊なクラブであるチッパーですが、その形状はウェッジやパターとあまり変わりません。

チッパーの形状には、大きく分けてソール幅の狭いパタータイプとソール幅の広いウェッジタイプの2種類があります。

以前はパタータイプのチッパーが多かったのですが、最近発売されているチッパーは、ウェッジタイプのものが多いです。パタータイプのものもウェッジタイプのものも、ソールの幅は広めになっているのがチッパーの特徴です。

また、他のクラブと比べてアップライトに作られていて、よりボールに近く構えてスイングすることが想定されています。

ロフトは10度刻み

チッパーには、35~55度くらいまでのロフトがあって、35度前後、45度前後、55度前後と10度刻みくらいのラインナップで発売されています。

通常のウェッジのように、2度刻み程度で細かくロフトが設定されてはいません。チッパーのロフトは細かく設定されていない分、初心者でも選択肢に迷ってしまうことは少ないかもしれません。

ソールの幅が広め

ソールとは、ゴルフクラブのヘッド部分の地面と接する底面部分のことです。

スイング時に、ヘッドの底面部分を地面に付けることは「ソールする」と言われ、2012年に改定されたゴルフルールでは、この「ソールする」行為は1打罰のペナルティ対象となっています。

チッパーは、通常のウェッジに比べてソールが広く設計されているものが多いという傾向がありますが、中にはあまりソールが広くないモデルも存在しています。

ソールが広いと、スイングをした際にもクラブのヘッドが地面に刺さりにくく、ダフりにくいというメリットがあります。そのため、ダフりやすいという人は、ソールが広いクラブを選ぶとよいでしょう。

チッパーは、多少ダフってしまっても芝の上を滑ってくれてボールをしっかりとらえやすいという特徴も持っています。

そのため、チッパーは、ダフりやすい初心者でも打ちやすいクラブといえます。

ライ角が大きい

ライ角とは、スイングの過程においてアドレスをした時のソールとシャフトの角度のことです。

このライ角は、ショットしたボールがスライスしやすくなったり、フックしやすくなったりするなど、ボールの軌道に大きく影響します。そのため、ショットを打つ際にはライ角を意識することも大切です。

チッパーは、一般的なウェッジよりもライ角が大きいという特徴があります。ライ角が大きいため、ボールに近づいて構えて打つことができます。

チッパーはパターのようにボールの近くに立って打つことができるため、直線的にヘッドを動かしやすくなります。したがって、ランニングアプローチやピッチエンドランを打ちやすいというメリットを持っています。

チッパーでスイングする際には、通常のショットをする際より、ボールの近くでアドレスを取るようにしましょう。

チッパーの使い方の3つのポイント

ここからはチッパーの使い方について見ていきましょう。

チッパーが持っている特性を活かした使い方をすることが大切です。効果的な使い方を習得して、プレイに活かしましょう。

1.パターと同じ握り方がおすすめ

初めてチッパーを使う際には、パターと同じ握り方でスイングすることがおすすめです。

パターと同じ握り方をすることでボールに近づいて構えられるため、シャフトの短いチッパーでもスムーズにボールを打ちやすくなるからです。最初のうちは、パターと同じ握り方のほうが圧倒的に打ちやすいかと思います。

チッパーでのスイングに慣れてきたら、アイアンと同じような握り方でスイングしても大丈夫です。最終的には、自分に合った握り方がどちらであるかを見極めるとよいでしょう。

2.ゴルフボールの近くに立つ

チッパーは他のクラブよりもシャフトが短いため、スイングする際には普通のショットよりもボールの近くに立つ必要があります。

ゴルフボールとの距離は1足分ほど、ボールの位置は左足の内側を目安にするとよいでしょう。ボールの近くに立つと、クラブを縦に振ることができるため、スイングの軌道が安定します。

軌道が安定するとクラブヘッドが同じところを通るようになって、ダフりやミスヒットを減らすことにつながります。

実際にチッパーを持ってアドレスを取ってみて、自分の最適な立ち位置、ボールとの距離を把握するとよいでしょう。ボールとの距離感を掴むためには、ゆっくりスイングをしてみるのも効果的です。

3.転がすことを意識して打つ

スイングをする際には、パターで打つように引いて打ち出す打ち方をしましょう。

ロングパットを打つ時のようなイメージを持つとよいでしょう。通常のショットとは異なり、振り上げるようなイメージではありません。

ただし、チッパーはグリーンで使用するわけではないため、ダフらないように注意が必要です。一般的に、チッパーはソールが厚めになっているためダフりにくいクラブではありますが、ダフらないようにするためには、地面と平行に引いて打つことを意識しましょう。

チッパーは比較的、初心者でもスムーズなスイングでアプローチができる構造となっているクラブです。ダフることを怖がらず、転がすことを意識してスイングしてみましょう。

チッパーはルール上使用は大丈夫なのか

大変便利なチッパーですが、少し変わったクラブであるため、ルール上、使用してもよいのか気になる人もいるのではないでしょうか。詳しく見ていきましょう。

チッパーはルール適合クラブ

結論から言うと、現在発売されているチッパーはルールに適合しているものであるため、正式に使用することが認められています。

チッパーはゴルフのルール上で、「アイアン」として区別されています。以前は、チッパーがルール上の条件を満たさずに使用されていたこともあったため、今でも「チッパーそのものがルール違反」と勘違いされていることがあるようです。

チッパーは、アプローチが苦手なゴルファーには文字通りスペシャルなクラブとして役に立ってくれます。ルールでも使用が認められているクラブであるため、本番で使用することも可能です。

チッパーは練習の時のみ使用するというゴルファーもいますが、本番でチッパーを使いたい人は安心して使用しましょう。

グリップの形状に注意

ルール上、「アイアン」に分類されているクラブであるチッパーは、グリップも丸い形状のものを使用する必要があります。

チッパーでスイングする際にはパターのように打つため、パター用の極太で平面のあるグリップを使用したくなるかもしれません。

ですが、そのような形状のグリップを使うとルール違反になるので注意しましょう。

プロはチッパーを使わない理由

大変便利なクラブであるチッパーですが、プロゴルファーでチッパーを積極的に使用している人はいません。

その理由は、何故なのでしょうか。

テクニックが使えないため

チッパーは、簡単に使用できるクラブであるがゆえに、逆にゴルファー自身が持っているテクニックをショットに反映させることが難しいクラブとなります。

また、ランニングアプローチに特化したクラブであるため、それ以外の用途には向いてないということも挙げられるでしょう。

ゴルフのルール上、クラブは最高14本までしか使用することができません。そのため、ランニングアプローチでしか使用できないチッパーを入れてしまうと、その分クラブを1本減らすことになってしまいます。

このような事情もあって、本番で使用するクラブにチッパーを入れるゴルファーは少ないというのが現状です。

練習器具として使っているゴルファーもいる

チッパーはピッチエンドランしかできないシンプルなクラブであるが故に、アプローチの基本を覚えるにはおすすめのクラブです。

チッパーで毎回同じように打てるようになれば、普通のウェッジでも同じ打ち方ができるようになります。

そのため、アプローチが苦手な人は、まずチッパーで練習をしてみるというのも有効的な練習方法です。どうしても本番でチッパーを使いたくないという人には、チッパーは練習用のクラブとしておすすめできます。

もし、チッパーの使用を迷っているようでしたら、まずは練習で使用してみてはいかがでしょうか。

チッパーを上手に使ってゴルフ技術を向上させる

チッパーは使い方次第で、あなたのゴルフを飛躍的に向上させてくれる可能性のあるクラブです。

スペシャルなクラブであるが故、その使い方が重要となります。アプローチに特化しているというチッパーの特性を活かした使い方を意識しましょう。

チッパーはルール上でも認められているクラブであるため、本番でも使用することができます。もし、本番でチッパーを使うことに抵抗がある場合は、練習用としてチッパーを使うという考え方もあります。

まだチッパーを使ったことがない人も、ぜひこの機会にチッパーを上手に使って、あなたのゴルフ技術とスコアをアップを目指しましょう。

こちらの記事ではユーティリティについて解説しています。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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