更新

【予算別】おすすめのオーディオインターフェース10選|初心者も必見

筆者おすすめのオーディオインターフェースをご紹介します。オーディオインターフェースの基礎知識や選び方、人気モデルを価格帯別でピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
【予算別】おすすめのオーディオインターフェース10選|初心者も必見

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

これからDTM(デスクトップミュージック)を始めるなら、オーディオインターフェースの購入を検討しましょう。オーディオインターフェースはパソコンと楽器・機器を繋ぐ“音の出入り口”であり、DTM用途において欠かせないアイテムです。

そこで今回は、オーディオインターフェースの基礎知識と選び方、筆者おすすめのモデルを価格帯別でご紹介します。ぜひお役立てくださいね。

オーディオインターフェースとは

オーディオインターフェースとは、パソコンと楽器・機材を接続するデジタル機器のこと。“音の出入り口”として機能する機器で、エレキギターやエレキベース、マイクのレコーディングに必要だったり、取り込んだ音を高音質で再生できたりします。

とはいえ、大抵のパソコンにはマイク入力やヘッドフォン端子、スピーカーが搭載されています。「それならオーディオインターフェースなんて不要じゃない?」と思うかもしれませんが、パソコンでDTMを楽しむなら必須です。

なぜなら、一般的なパソコンの音声入力・出力機能は、音質の側面からDTM用途に不向きなためです。たとえボーカルを上手くレコーディングできても、取り込んだサウンドの音質が悪ければ台無しでしょう。

オーディオインターフェースは、録音・再生の双方において、CDクオリティのサウンドを実現します。さらにパソコン本体が発する雑音(ノイズ)を軽減したり、レコーディング時のレイテンシー(音の遅延)を小さくしたりする役割もあるのです。

繰り返しますが、DTMを始めるならパソコンとオーディオインターフェースは必須。以下でご紹介するオーディオインターフェースの選び方を参考に、あなたに最適な1台を探してみてくださいね。

オーディオインターフェースの選び方

ここでは、オーディオインターフェースの選び方を「価格」「オーディオ性能」「入力端子の数」の3つの視点からお話します。

価格で選ぶ

オーディオインターフェースの中心価格は3万円程度です。当然、価格と性能は比例しますので、予算が多いほど高性能なインターフェースを選べます。

数千円程度で購入できる格安モデルもありますが、ある程度腰を据えてDTMを楽しむなら2〜3万円台のモデルがおすすめ。特に最近発売されたモデルはコストパフォーマンスに優れており、初心者には十分な音質・機能を備えています。

なお、本記事では3万円以内のモデルを「初心者向け」、7万円以内を「中級者向け」、10万円以上を「中〜上級者向け」に分類します。価格別のおすすめモデルは後述しますので、お財布とよく相談し、無理のない範囲で予算を組んでみましょう。

オーディオ性能で選ぶ

オーディオインターフェースにおけるオーディオ性能は、「サンプリングレート(kHz)」と「量子化ビット数(bit)」の2つで表します。

サンプリングレートとは、「取り込んだ音を1秒間に何回サンプリング(記録)できるか」を表す数値です。市販されている音楽CDの場合、44.1kHzが一般的です。

また量子化ビット数は「音を読み込む精度」を表します。音楽CDは16bitが一般的で、これらの数値が高いほど「高音質」と判断されます。

オーディオインターフェースのサンプリングレートおよび量子化ビット数は、製品ごとに異なります。ただ、DTM用途なら48kHZ/24bitもあれば十分です。

オーディオ性能を重視してインターフェースを選ぶ際は、各製品ページのスペック表にある「○○kHz/○○bit」の数値をチェックしてみましょう。

入力端子の数で選ぶ

入力端子には、「標準ジャック」「キャノン端子(XLR)「コンボジャック」の3種類があります。

エレキギター・エレキベースの録音は標準ジャック、マイクを用いたボーカルやアコースティックギターのレコーディングにはキャノン端子と、それぞれ用途が異なります。

コンボジャックは、標準ジャックとキャノン端子、どちらも差し込める端子のこと。その使い勝手のよさから、近年発売されたオーディオインターフェースの多くがコンボジャックを備えています。

さて、オーディオインターフェース選びで重要なのは、入力端子の数です。一人でDTMを楽しむ場合、標準ジャックとキャノン端子が1つづつ(コンボジャックでも可)あれば事足ります。しかし、バンドサウンドのレコーディングは話が別です。

もしバンド・レコーディングでオーディオインターフェースを使うなら、最低でも4つ以上の入力端子を備えたモデルがおすすめ。特にドラムは必要なチャンネル数が多く、入力端子の少ないオーディオインターフェースでは、レコーディング自体が困難となります。

大切なのは、「オーディオインターフェースで何がしたいのか?」「一人で使うのか、誰かと使うのか?」をイメージすること。必要な入力端子の数がわかれば、最適なモデルを絞りやすくなります。

【注意】接続方法の確認をお忘れなく

オーディオインターフェースの接続方法は、「USB」「FireWir」「Thunderbolt」の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、使用パソコンに合わせた接続方法を選びましょう。

USB

大半のパソコンが備えるスタンダードな接続規格です。基本的にUSB接続のオーディオインターフェースなら、どのようなパソコンでも接続できます。

なお、パソコンが「USB3.0」に対応する場合は、同じくUSB3.0が使えるオーディオインターフェースを選ぶのがおすすめ。ほとんど遅延を感じない、超低レイテンシーでのレコーディングが可能となります。

FireWire

Apple社が開発した接続規格で、旧型のMacに使われていました。やや古いMacでDTMを楽しむ場合は、FireWire対応のオーディオインターフェースを選んでください。

Thunderbolt

Apple社とIntel社が共同開発した接続規格です。「Thunderbolt」「Thunderbolt2」「Thunderbolt3」といった3つの規格があるため、お使いのMacが対応するものを選びましょう。

【価格帯別】おすすめのオーディオインターフェース

「3万円以内」「7万円以内」「10万円以上」といった3つの区切りで、筆者おすすめのオーディオインターフェースをご紹介します。

【初心者向け】3万円以内

初めてオーディオインターフェースを購入する方におすすめしたい、3万円以内のモデル。いわゆる「エントリーモデル」の位置付けですが、価格以上のクオリティを誇る製品ばかりです。

Focusrite Scarlett Solo 3rd Gen

独自開発のマイクプリアンプに定評があり、世界中に愛好家がいる音響機器メーカー、FOCUSRITE。こちらは同シリーズにおける第3世代のモデルで、搭載プリアンプやコンバーターを刷新した最新機種です。

入力端子は標準ジャックが1つ、キャノン端子が1つとシンプルな仕様となります。ワンプッシュで出力ソースを切り替えられるスイッチがあるため、DJユースにも最適な1台です。

製品情報

  • メーカー:FOCUSRITE
  • 接続方式:USB2.0
  • 入力端子数:標準ジャック×1 キャノン端子×1
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

UR242

初心者向けオーディオインターフェースの定番機種で、初めての1台におすすめです。コンパクトなハーフラックボディに独自開発のデジタルマイクプリアンプ「D-PRE」を2基搭載しています。

音質・機能性の高さはもちろんのこと、超低レイテンシー設計による遅延の低さも魅力です。またiPad接続に対応するため、モバイル環境での楽曲制作で重宝します。

製品情報

  • メーカー:STEINBERG
  • 接続方式:USB2.0/3.0
  • 入力端子数:コンボジャック×2
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

UM2 U-PHORIA

発売当時に「安すぎる!」と話題になった格安オーディオインターフェースです。新品で5千円程度(実売価格)と驚異的な価格設定ながら、高品位のマイクプリアンプを2基搭載しています。

さらには+48Vファンタム電源を搭載するため、コンデンサーマイクの使用も可能です。オーディオ性能は同価格帯の製品に比べて劣りますが、それをカバーするコストパフォーマンスが魅力ですね。

製品情報

  • メーカー:BEHRINGER
  • 接続方式:USB1.1
  • 入力端子数:標準ジャック×1 キャノン端子×1
  • オーディオ性能:48kHz/16bit

KOMPLETE AUDIO 6 MK2

ソフトウェア音源の一大メーカーであるNative Instruments社製のオーディオインターフェースです。

最大192kHz/24bitによる高音質のレコーディングが可能で、同社製のソフトウェアシンセサイザーや各種プラグイン、作曲ソフトが付属するのも魅力ですね。

また、3万円以内で買える機種でありながら、個別に音量調整が可能な2つのヘッドフォン出力を備えています。複数人で楽曲制作やコラボレーションをする際に重宝しそうです。

製品情報

  • メーカー:Native Instruments
  • 接続方式:USB2.0
  • 入力端子数:コンボジャック×2
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

Rubix24

上記のUR242と同じく、初心者向けオーディオインターフェースの定番機種に挙げられるRubix24。こちらは国内大手の電子楽器メーカーであるRoland社の製品です。

ブラックカラーのメタルボディに新開発のマイクプリアンプを2基搭載。コンパクト設計ながら、低ノイズかつ高音質なサウンドを実現しています。iPadやiPhoneとの接続に対応するため、出先でのモバイルレコーディングも簡単です。

製品情報

  • メーカー:Roland
  • 接続方式:USB2.0
  • 入力端子数:コンボジャック×2
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

【中級者向け】7万円以内

続いて、7万円以内で買える中級者向けのオーディオインターフェースをみていきます。

iD14

ワールドクラスの高品位・マイクプリアンプを2基搭載したAUDIENT社製のオーディオインターフェースです。

知る人ぞ知る“隠れた名機”で、非常にアナログライクなサウンドが特徴です。その音質・機能性の高さから、宅録用に導入するプロミュージシャンは少なくありません。

製品情報

  • メーカー:AUDIENT
  • 接続方式:USB2.0
  • 入力端子数:コンボジャック×2
  • オーディオ性能:96kHz/24bit

Rubix44

先述したRubix24の上位モデル。基本スペックは同様ですが、入力端子に4つのコンボジャックを搭載しています。

チャンネルごとに個別設定が可能で、バンド・レコーディングやステージモニター、クリックトラックなどに活用できます。また、使い勝手のよいコンプレッサー/リミッターを搭載しているため、レコーディング時の“音割れ”防止に役立つでしょう。

製品情報

  • メーカー:Roland
  • 接続方式:USB2.0
  • 入力端子数:コンボジャック×4
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

UR-RT4

STEINBERG社が販売する人気オーディオインターフェース「URシリーズ」の上位モデルです。

オーディオ性能はUR242同様ですが、こちらは「D-PRE」マイクプリアンプを4基搭載。さらに4つのコンボジャック、2つのヘッドフォン出力を備えているため、バンド・レコーディングなどで重宝するでしょう。

製品情報

  • メーカー:STEINBERG
  • 接続方式:USB2.0/3.0
  • 入力端子数:コンボジャック×4
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

【中〜上級者向け】10万円以上

最後にご紹介するのは、実売価格10万円以上の中〜上級者向けモデルです。今回は2製品ピックアップしました。

Babyface Pro FS

数多くのプロミュージシャンやエンジニアが愛用するBabyfaceシリーズ。その最新モデルがBabyface Pro FSです。

極めて解像度の高いクリーンなサウンドが特徴で、「Babyfaceを使ったら他のインターフェースに戻れない」といわれるほど。この魅力を文章で語るのは難しいため、最寄りの楽器店でみかけたら、ぜひお試しください。「パソコンで楽しむ音楽」の常識が覆るはずです。

製品情報

  • メーカー:RME
  • 接続方式:USB2.0/3.0
  • 入力端子数:標準ジャック×2 キャノン端子×2
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

APOLLO TWIN X DUO

老舗スタジオ機器メーカー、Universal Audio社が満を持してリリースしたハイスペック・オーディオインターフェースです。コンパクトな見た目とは裏腹に、ダイナミックレンジが豊かなスタジオクオリティのサウンドを鳴らしてくれます。

DTM用途のオーディオインターフェースとしては最高峰の製品で、これ以上は音楽スタジオ用のプロユースモデルとなります。宅録の音質をとことんまで突き詰めたい方におすすめです。

  • メーカー:Universal Audio
  • 接続方式:Thunderbolt3
  • 入力端子数:コンボジャック×2
  • オーディオ性能:192kHz/24bit

まとめ

DTMに欠かせない一方、一目では良し悪しがわかりづらいオーディオインターフェース。オーディオ性能や入力端子の数など、検討時にチェックしたいポイントはたくさんあります。

あなたも本記事でご紹介した選び方、そして価格帯別のおすすめモデルを参考に、最適な1台をみつけてくださいね。

また、こちらの記事ではDTMに便利なおすすめのMIDIキーボードを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

ビギナーズTOPページ